又兵衛(旧坂上家住宅)とは

又兵衛(旧坂上家住宅)は、愛知県名古屋市熱田区神宮の熱田神宮の境内にある、飛騨北東部の合掌造の民家を移築した建物で、平成13年(2001年)4月24日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「またべえ(きゅうさかがみけじゅうたく)」、登録番号は23-0054である。

文化庁の記録では、江戸時代中期の建築で、昭和11年(1936年)と昭和32年(1957年)に移築された。木造平屋建、茅葺(現在は鉄板で仮葺き)、建築面積は124平方メートル。熱田神宮は、合掌造の原型といわれる江戸時代前期の建物と紹介しており、年代の表記が異なる。

登録の理由と価値

又兵衛は「再現することが容易でないもの」として登録された。文化庁の解説によれば、入母屋造、平入の広間型平面で、下手にマヤとニワ、上手に仏間を挟んでデイとチョウダを前後に配する。

文化庁は、股柱などの構造形式からみて、現存する合掌造民家としては最古期に属し、建築史家の城戸久の調査指導による移築も、最初期の民家移築保存の例になると評価している。民家を移して保存する取り組みの早い例としても、価値の高い建物である。

見どころ

股柱を用いた構造に注目したい。文化庁は、こうした構造形式を、現存する合掌造民家のなかで最古期に属することの根拠としている。

熱田神宮によれば、又兵衛は現在茶室として使われている。境内にはほかに5軒の茶席があり、毎月15日(8月を除く)の月次献茶をはじめ、各種の茶会に利用されている。平成13年・14年(2001・2002年)に解体修理、平成24年(2012年)に改築が行われた。

見学について

又兵衛は熱田神宮の境内にあり、茶会の会場として使われている。内部の見学についての公的な案内は見当たらないので、茶会の予定などは熱田神宮に確かめたい。熱田神宮の所在地は名古屋市熱田区神宮1-1-1である。

Q&A

Q又兵衛とはどのような建物ですか?
A飛騨北東部の合掌造の民家を熱田神宮の境内に移築した建物で、現在は茶室として使われています。
Q又兵衛が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成13年(2001年)4月24日に登録されました。登録番号は23-0054です。
Q又兵衛はいつ建てられましたか?
A文化庁の記録では江戸時代中期の建築で、昭和11年と昭和32年に移築されました。熱田神宮は江戸時代前期と紹介しています。
Q又兵衛はなぜ貴重なのですか?
A現存する合掌造民家としては最古期に属し、移築も最初期の民家移築保存の例とされるためです。
Q又兵衛は見学できますか?
A茶室として茶会に使われています。内部見学についての公的な案内は見当たりません。

基本情報

名称又兵衛(旧坂上家住宅)(またべえ(きゅうさかがみけじゅうたく))
所在地愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1(熱田神宮境内)
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成13年(2001年)4月24日登録(登録番号23-0054)
員数1棟
寸法木造平屋建、茅葺(鉄板仮葺)、建築面積124平方メートル
所有者宗教法人熱田神宮
公開状況茶室として茶会に利用(内部見学の案内なし)

参考文献

又兵衛(旧坂上家住宅)(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002145
境内案内 又兵衛(熱田神宮)
https://www.atsutajingu.or.jp/jingu/about/keidai/keidai27.html

最終更新日: 2026.10.05