旭醤油醸造場とは

旭醤油醸造場は、愛媛県宇和島市吉田町東小路にある大正初期の土蔵造の醸造場で、平成14年(2002年)2月14日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「あさひしょうゆじょうぞうじょう」。所有者は明治15年(1882年)創業の醤油醸造元、旭合名会社である。

文化庁の記録では、土蔵造平屋建、瓦葺、建築面積113平方メートル。年代は大正初期(1912〜1925年)、登録番号は38-0026である。

登録有形文化財としての価値

旭醤油醸造場は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説によれば、建物は吉田の町の中心部、街路の角地に建ち、大正期の街路景観を今に伝えている。

構成は、瘤出し仕上げの花崗岩の基礎の上に、切妻造平入の土蔵造の躯体を立ち上げたものである。正面には格子をはめた横長の窓と、鉄製の持送りで支える瀟洒な小庇を設ける。店舗部分には、醤油の量り売りに使ったタイル張りの流しが残る(文化庁)。

見どころ

角地に立つ旭醤油醸造場は、二つの通りから見られる。まず基礎の花崗岩の、表面をこぶ状に残した瘤出し仕上げを確かめ、その上の厚い土蔵の壁へ目を上げたい。正面では、格子入りの横長の窓と、細い鉄の持送りが支える小庇が、重い土蔵に軽さを添えている。

四国経済産業局の資料によれば、2018年7月7日の西日本豪雨では、旭合名会社の醸造場一帯が大人の胸ほどの高さまで浸水し、製造用の樽が浮き上がって壊れる被害を受けた。醸造元は被災を経て事業を続けている。

見学について

旭醤油醸造場は現役の醸造元の建物で、外観は通りから見ることができる。所在地は宇和島市吉田町東小路甲112(文化庁)。建物内部の見学や撮影の可否についての公的な案内は見当たらなかった。問い合わせ先として、四国経済産業局の資料は旭合名会社の電話番号(0895-52-0242)を載せている。

Q&A

Q旭醤油醸造場はいつ建てられましたか?
A文化庁の記録では大正初期(1912〜1925年)です。
Q旭醤油醸造場が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成14年(2002年)2月14日です。
Q旭醤油醸造場の建物の特徴は?
A瘤出し仕上げの花崗岩基礎に切妻造平入の土蔵造を立ち上げ、正面に格子入りの横長窓と鉄製持送り付きの小庇を設けています。店舗には量り売り用のタイル張りの流しが残ります。
Q旭醤油醸造場は見学できますか?
A外観は通りから見られます。内部見学についての公的な案内はありません。
Q旭醤油醸造場は西日本豪雨で被災しましたか?
A2018年7月7日、醸造場一帯が大人の胸ほどの高さまで浸水し、製造用の樽が壊れる被害を受けました。

基本情報

名称旭醤油醸造場(あさひしょうゆじょうぞうじょう)
所在地愛媛県宇和島市吉田町東小路甲112
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成14年(2002年)2月14日登録
員数1棟
寸法土蔵造平屋建、瓦葺、建築面積113平方メートル
所有者旭合名会社
公開状況外観は通りから見学可(内部公開の案内なし)

参考文献

旭醤油醸造場(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002699
旭合名会社醤油醸造場 復興事例(四国経済産業局)
https://www.shikoku.meti.go.jp/03_sesakudocs/0404_chusho/fukko_jirei/jirei_19.pdf

最終更新日: 2026.10.05