亀甲積とは

亀甲積は、石垣の積み方の一つで、石の面を六角形に近い形に整え、隣り合う石と辺を合わせて、亀の甲羅や蜂の巣のような模様になるように組み合わせて積むものである。石の形を一つずつ加工して合わせるため手間がかかり、仕上がりの意匠性が高い。

石垣の積み方には、横目地を通して積む布積、石を斜めに落とし込んで積む谷積、形の不ぞろいな石を積む乱積などがあり、亀甲積は面の形に着目した呼び方である。目地や裏込めをモルタルで固める練積か、固めない空積かは、別の軸として区別される。

記録と実物で見分ける手がかり

記録では、石垣の部位ごとに積み方を書き分けることがある。岡山県倉敷市の野﨑武左衛門翁旌徳碑石垣は、敷地の東面と北面を囲む高さ1.1メートル、折れ曲がり延長128メートルの石垣で、敷地の正面と側面の隅部を亀甲積、それ以外の部分を谷積として外観に変化をつけると記録される。手間のかかる亀甲積を目立つ隅部に集め、長い区間は谷積とする使い分けが読み取れる。

現地では、石の面が六角形に近い形にそろい、目地が蜂の巣状につながっているかを見る。石の面が菱形に並び斜めの目地が続けば谷積である。

参考文献

野﨑武左衛門翁旌徳碑石垣|国指定文化財等データベース(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004182

最終更新: 2026.09.27