法師温泉長寿館別館とは
法師温泉長寿館別館は、群馬県利根郡みなかみ町永井の法師川西岸に建つ昭和15年(1940年)築の木造2階建の客室棟で、平成18年(2006年)8月3日に登録有形文化財に登録された。
本館と法師乃湯が川の東岸にあるのに対し、法師温泉長寿館別館は川を渡った西岸に南北に長く建つ。桁行37メートルに対して梁間は9メートルしかなく、3棟のなかでもっとも細長い。建築面積は276平方メートル。屋根は切妻造の鉄板葺で、杉皮葺の本館・法師乃湯とは屋根材が異なる。
別館が登録された理由
法師温泉長寿館別館の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」で、登録番号は10-0190である。
明治の2棟にくらべると新しいが、登録の時点で築66年を数えていた。文化庁の解説は、漆喰塗の外壁と、客室を一列に並べて川側に開いた構成を挙げ、その意匠を落ち着いたものと評している。谷に沿って細長く伸びる白い壁面が、法師川の両岸にまたがる宿の眺めを形づくっている。
法師温泉長寿館別館の見どころ
川に向けて開いた立面
法師温泉長寿館別館は、1階・2階とも客室を一列に並べ、川側に広縁をとって床まで届く掃き出しのガラス戸を連ねる。反対側は片廊下で、腰の高さの窓が付く。つまり川側はガラス、山側は壁と小窓という、表と裏のはっきりした建物である。
川に面しているのは東側で、その立面は対岸の本館の側から見ると全体がつかめる。2層にわたってガラス戸が連なる様子は、屋根の杉皮に目が行きがちな本館とはまるで違う印象を残す。
同じ間取りの10室
宿の案内によれば、別館の客室は全10室で、いずれも八畳の本間に四畳の踏み込みが付く同じ間取りである。全室から法師川が見え、手洗いは各室に備わる。部屋によっては川越しに本館と法師乃湯を望める。
窓のガラスについて、宿は大正ガラスと案内しており、外の景色がわずかに揺らいで見えるという。建物の完成は昭和15年であり、ガラスの製造時期を示す資料は確認できていない。
法師温泉長寿館別館の見学方法
法師温泉長寿館別館は客室棟であり、内部は宿泊客のための空間である。建物の見学受付は設けられていない。
外観は、法師川の東岸、本館や法師乃湯の側から川越しに眺めるのがよい。ガラス戸の並ぶ川側の立面は、対岸からでないと正面をとらえられない。
撮影について宿の公式サイトに定めはない。客室の窓はほかの宿泊客の部屋でもあるため、外から撮る際は人が写り込まないよう気を配りたい。交通と入浴の条件は法師温泉長寿館のページにまとめてある。
Q&A
- 法師温泉長寿館別館はいつ建てられたのですか?
- 昭和15年(1940年)の建築です。平成18年(2006年)8月3日に登録有形文化財に登録されました。
- 法師温泉長寿館別館は本館とどう違うのですか?
- 別館は法師川の西岸にあり、屋根は鉄板葺、外壁は漆喰塗です。本館は東岸にあり、杉皮葺の屋根を持ちます。
- 法師温泉長寿館別館の客室から川は見えますか?
- 見えます。宿によれば全10室が法師川に面しており、川側には広縁とガラス戸が設けられています。
- 法師温泉長寿館別館の客室に手洗いはありますか?
- あります。宿の案内では全室に手洗いが付いています。間取りは八畳と四畳の踏み込みで、全室共通です。
- 法師温泉長寿館別館は日帰りでも見学できますか?
- 内部は宿泊客専用です。外観は本館側から川越しに見ることができます。
基本情報
| 名称 | 法師温泉長寿館別館 |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県利根郡みなかみ町永井650他 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 2006年8月3日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 桁行37メートル、梁間9メートル、建築面積276平方メートル |
| 所有者 | 有限会社法師温泉長寿館 |
| 公開状況 | 営業中の客室棟。外観は見学可、内部は宿泊者のみ |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「法師温泉長寿館別館」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005584
- 文化遺産オンライン「法師温泉長寿館別館」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/170892
- 法師温泉 長寿館 公式サイト「お部屋」
- https://hoshi-onsen.com/rooms/
最終更新日: 2026.09.25