町田家住宅門とは

町田家住宅門は、群馬県吾妻郡中之条町の国道353号に面して町田家住宅の主屋の東側に立つ明治時代初期の木造の薬医門で、平成13年(2001年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「まちだけじゅうたくもん」。

間口は1間半(2.4メートル)で、扉口が一つの1間1戸の門である。屋根は切妻造の桟瓦葺。文化庁の記録では種別が建物ではなく「その他工作物」とされ、員数は1棟と数えられている。年代区分は明治初期で、明治時代は1868年に始まる。

町田家住宅門が登録された理由

町田家住宅門は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録された。登録番号は10-0083、登録日は平成13年(2001年)8月28日である。

文化庁は町田家住宅門を、名望家にふさわしい門構えと評している。町田家は大庄屋や区長を務めた家で、門はその屋敷の表構えの一部として国道353号に面している。解説はそのうえで、通りに面した正面側の屋根を「段葺」にしている点を特徴に挙げている。

町田家住宅門の見どころ

正面側だけの段葺

町田家住宅門でまず確かめたいのは屋根である。文化庁の解説によれば、国道353号に沿った正面側の屋根が段葺になっている。段葺は屋根面の途中に段差を設けて葺く方法で、屋根に一筋の段が通る。手間のかかる葺き方を、通りから見える正面側に選んでいる点が目を引く。

薬医門の形式

薬医門は、扉を吊る本柱の後ろに控柱を立て、前後4本の柱にまたがって切妻屋根を載せる形式の門である。棟が本柱の真上より後ろに寄るため、横から見ると屋根が通り側へ深く差し出される。町田家住宅門は間口2.4メートルと大きな門ではない。

板塀と通用口を従えた構え

町田家住宅門は単独で立っているのではない。正面から見て右手には屋根付きの板塀を従え、左手は主屋の東の妻側に積まれた野面の玉石の石垣とのあいだに通用口を設けている。門、板塀、通用口、石垣が一続きになって、主屋の東側の表構えをつくっている。

町田家住宅門の見学方法

町田家住宅門は国道353号に面しており、外観は歩道から見られる(2026年10月2日確認)。ただし個人の住まいの門なので、門をくぐったり、通用口から敷地に入ったりはしないでほしい。

正面側の段葺を見るには、国道353号の向かい側に立って屋根面を斜めに見上げるのがよい。中之条駅からの行き方は町田家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q町田家住宅門はどんな門ですか?
A間口1間半(2.4メートル)、扉口が一つの1間1戸の木造の薬医門で、屋根は切妻造の桟瓦葺です。明治時代初期のものです。
Q町田家住宅門の屋根の特徴は何ですか?
A国道353号に面した正面側の屋根だけを、途中に段差を設けた段葺にしている点です。文化庁が特徴として挙げています。
Q町田家住宅門はなぜ登録有形文化財になったのですか?
A名望家にふさわしい門構えとして、通りの景観をかたちづくっていると評価されたためです。平成13年(2001年)に主屋などと同じ日に登録されました。
Q町田家住宅門の両脇はどうなっていますか?
A正面右手に屋根付きの板塀が続き、左手は主屋の東妻側の玉石積みの石垣とのあいだに通用口があります。
Q町田家住宅門はどこから見られますか?
A国道353号の歩道から外観を見られます。個人の住まいの門なので、くぐって中に入ることはできません。

基本情報

名称町田家住宅門
所在地群馬県吾妻郡中之条町大字中之条982
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成13年(2001年)登録
員数1棟
寸法間口2.4メートル(1間1戸)
所有者個人(文化庁データベースに所有者名の記載なし)
公開状況外観は国道353号から見学可

参考文献

町田家住宅門(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002218
町田家住宅主屋(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002215

最終更新日: 2026.10.01