町田家住宅塀とは

町田家住宅塀は、群馬県吾妻郡中之条町の町田家住宅で、L字形の敷地の西辺と北辺を囲む明治時代の木造の板塀で、平成13年(2001年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「まちだけじゅうたくへい」。

延長は83メートル。屋根を載せた板塀で、文化庁の記録では種別が「その他工作物」、員数は1棟とされている。年代区分は明治期で、明治時代は1868年に始まる。町田家住宅で登録された5件のうち、もっとも長く延びる工作物である。

町田家住宅塀が登録された理由

町田家住宅塀は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録された。登録番号は10-0084で、町田家住宅の5件の連番の最後にあたる。登録日は平成13年(2001年)8月28日である。

文化庁の解説は、町田家住宅塀に二つの役目を認めている。一つは屋敷の境界を示すこと、もう一つは屋敷の景観を整えることである。主屋や蔵のように中で人が暮らしたり物を納めたりする建物ではないが、塀があることで屋敷の輪郭がはっきりし、敷地の内と外が分かれる。5件をそろえて登録したことで、建物だけでなく屋敷の外周までが景観として残された。

町田家住宅塀の見どころ

L字形の敷地をなぞる線

町田家住宅の敷地は、主屋の背後から西へ矩折れに曲がったL字形をしている。町田家住宅塀はそのうち西辺と北辺を区切っており、83メートルの延長は、敷地が表の間口から想像されるよりも奥に広いことを示している。

棟の下を透かした軽い造り

文化庁の解説によれば、町田家住宅塀は屋根付きの板塀で、棟の下を透かした軽快な造りになっている。板を屋根のすぐ下まで張り詰めず、棟の下に透き間を残した造りということになる。土塀や石塀にくらべて軽い見た目で、屋根の線と板の面が延々と続く。

裏庭へ通じる門

町田家住宅塀の西辺のほぼ中央には、門が1か所開けられている。文化庁はこれを裏庭に通じる門と記している。表の国道353号に構える薬医門とは別に、屋敷の裏手にも出入口があったことが分かる。

町田家住宅塀の見学方法

町田家住宅塀は個人の屋敷の外周にあたり、内部の公開の案内は見当たらない(2026年10月2日確認)。塀は敷地の西辺と北辺にあり、国道353号に面した屋敷の正面からは離れている。周囲の道からどの程度見えるかは確認できていない。

周囲の道から塀を眺める場合も、裏庭への門から敷地に入ったり、塀越しに中を撮影したりはしないでほしい。中之条駅からの行き方は町田家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q町田家住宅塀はどんな塀ですか?
A明治時代の木造の屋根付き板塀で、延長は83メートルです。棟の下を透かした軽快な造りです。
Q町田家住宅塀は敷地のどこにありますか?
A主屋の背後から西へ折れ曲がるL字形の敷地の、西辺と北辺を区切っています。
Q町田家住宅塀はなぜ登録有形文化財になったのですか?
A屋敷構えの境界を示し、屋敷の景観を整える役目を果たしていると評価されたためです。平成13年(2001年)に主屋などと同じ日に登録されました。
Q町田家住宅塀に出入口はありますか?
A西辺のほぼ中央に、裏庭に通じる門が1か所あります。個人の屋敷なので、通行はできません。
Q町田家住宅塀は国道353号から見えますか?
A塀は敷地の西辺と北辺にあり、国道353号に面した正面からは離れています。周囲の道からの見え方は確認できていません。

基本情報

名称町田家住宅塀
所在地群馬県吾妻郡中之条町大字中之条982
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成13年(2001年)登録
員数1棟
寸法延長83メートル
所有者個人(文化庁データベースに所有者名の記載なし)
公開状況非公開(屋敷の外周)

参考文献

町田家住宅塀(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002219
国及び県指定文化財一覧(中之条町公式サイト)
https://www.town.nakanojo.gunma.jp/soshiki/15/1167.html

最終更新日: 2026.10.01