里見家住宅蔵とは

里見家住宅蔵(さとみけじゅうたくくら)は、群馬県甘楽郡下仁田町下小坂にある里見家の屋敷の東南に建つ江戸時代末期(1830〜1867年)の土蔵で、平成19年(2007年)12月5日に登録有形文化財となった。群馬県の登録有形文化財一覧には「里見家住宅土蔵」の名で載っている。

構造は土蔵造の2階建で、規模は桁行3間、梁間2間半。建築面積は27平方メートルある。屋敷のなかでは、主屋に次いで大きな建物である。

登録の理由と価値

里見家住宅蔵の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、飾りを抑えた簡明な意匠で敷地の景観を整えている点を評価している。

北に主屋、通りの側に味噌蔵と門が並ぶ屋敷のなかで、里見家住宅蔵は東南の一角を占める。白い壁の蔵が敷地の角に立つことで、4棟の屋敷構えが一つのまとまりとして見えてくる。

置屋根と掛子塗の戸

里見家住宅蔵の屋根は切妻造の桟瓦葺で、置屋根の形式をとる。土と漆喰で塗り固めた蔵の本体の上に、別に組んだ屋根を載せる造りである。文化庁の解説によれば、この屋根はもとは石置板葺、つまり板で葺いた屋根を石で押さえたものだった。瓦に替わったのは後のことになる。

外壁は白い漆喰で仕上げる。出入口は西側の妻面にあり、上に庇をかけ、両開きの掛子塗の戸を立てる。扉の合わせ目を段状に塗り重ねた土の戸で、閉じると扉どうしがかみ合う。

2階には北側の面に窓を開ける。出入口が西、窓が北と、開口部はわずかで、壁の大部分は白い漆喰のまま残されている。

里見家住宅蔵の見学

里見家住宅蔵は個人の所有で、内部は公開されておらず、西面の戸口の掛子塗の戸も、間近で見ることはできない。

敷地には入らず、外から見える範囲で眺めたい。写真も公道から撮るにとどめてほしい。

Q&A

Q里見家住宅蔵はいつ建てられたのですか?
A江戸時代末期(1830〜1867年)の建築とされています。
Q里見家住宅蔵はなぜ登録有形文化財になったのですか?
A簡明な意匠で敷地の景観を整えていることが評価され、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で平成19年(2007年)12月5日に登録されました。
Q里見家住宅蔵の屋根はもとからの瓦葺ですか?
Aいいえ。いまは桟瓦葺の置屋根ですが、もとは板で葺いて石で押さえた石置板葺でした。
Q里見家住宅蔵の出入口はどこにありますか?
A西側の妻面にあり、庇の下に両開きの掛子塗の戸が立っています。
Q里見家住宅蔵の中に入れますか?
A入れません。個人の所有で内部は公開されていません。

基本情報

名称里見家住宅蔵
所在地群馬県甘楽郡下仁田町大字下小坂字竹ノ鼻48
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成19年(2007年)12月5日登録
員数1棟
寸法建築面積27平方メートル
所有者個人
公開状況非公開(個人の住宅)

参考文献

国指定文化財等データベース 里見家住宅蔵(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00006625
文化遺産オンライン 里見家住宅蔵
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/142388
群馬県 群馬県内の国登録有形文化財一覧(PDF)
https://www.pref.gunma.jp/uploaded/attachment/677575.pdf

最終更新日: 2026.10.03