梶原家住宅茶室とは

梶原家住宅茶室は、兵庫県姫路市大塩町の梶原家住宅(西梶原)で主屋の東北に建つ明治39年(1906年)の茶室で、平成21年(2009年)に国の登録有形文化財に登録された。

梶原家住宅茶室は木造平屋建で、屋根は瓦葺を主とし、一部を檜皮葺とする。建築面積は28平方メートル。廊下を通って主屋へつながっている。

四畳半を囲む四つの部分

梶原家住宅茶室は、四畳半ほどの茶席を中心に据え、そのまわりに役割の違う部分を付けた構成をとる。北に玄関、東に待合、南に三畳の水屋が付き、茶席は四方から支えられる形になる。

東の待合は、屋根裏に杉皮を張り、竹の垂木を渡し、壁を錆壁とする。錆壁は鉄分を含んだ土で仕上げた壁で、時間がたつと赤茶色の斑が浮く。客が茶席に入る前に腰を落ち着ける場所を、素朴な材料でまとめている。

茶席の入口と窓

梶原家住宅茶室の茶席は、出入口の設け方に見どころがある。北には台目床と貴人口、東には躙口を開ける。貴人口は立ったまま出入りできる高い口、躙口は身をかがめて入る小さな口で、一つの茶席に両方を備えている。

西の壁には大きく円窓を開ける。台目床は畳の長さを4分の3ほどに詰めた小ぶりの床である。文化庁は、梶原家住宅茶室の意匠を簡明直截、つまり飾りを抑えてまっすぐな造りと評している。

梶原家住宅茶室は「造形の規範となっているもの」として登録された。屋敷20件のうちこの基準で登録されたのは、主屋と茶の湯のための3棟だけで、この茶室はその一つにあたる。主屋に新座敷が増築されたのと同じ明治39年に建っており、梶原家の接客の空間が整った時期を示す建物でもある。

梶原家住宅茶室の見学

梶原家住宅茶室は個人の住まいの一部で、公開されていない。主屋の東北、屋敷の内側に位置するため、通りから直接見ることは難しいと考えられる(現地未確認)。

茶室の北方には祠、東北には下腹雪隠が建ち、この茶室を起点に茶の湯の一画が広がっている。屋敷全体の配置と行き方は、梶原家住宅(西梶原)のページを参照してほしい。

Q&A

Q梶原家住宅茶室はいつ建てられましたか?
A明治39年(1906年)です。主屋の新座敷の増築と同じ年にあたります。
Q梶原家住宅茶室は見学できますか?
A見学できません。個人の住宅に属する建物で、一般には公開されていません。
Q梶原家住宅茶室の広さはどれくらいですか?
A茶席は四畳半ほどで、玄関・待合・三畳の水屋を含めた建築面積は28平方メートルです。
Q梶原家住宅茶室の出入口の特徴は?
A立ったまま入れる貴人口と、身をかがめて入る躙口の両方を備えています。
Q梶原家住宅茶室はなぜ登録されたのですか?
A「造形の規範となっているもの」として平成21年(2009年)に登録されました。文化庁は簡明直截な意匠と評しています。

基本情報

名称梶原家住宅茶室
所在地兵庫県姫路市大塩町字宮之本457
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成21年(2009年)登録
員数1棟
寸法建築面積28㎡
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅。外観は道路から)

参考文献

国指定文化財等データベース 梶原家住宅茶室
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007893
姫路市 梶原家住宅(西梶原)茶室
https://www.city.himeji.lg.jp/kanko/0000001784.html

最終更新日: 2026.09.30