キャンパスの中心に建つ管理棟

甲南女子中学校・高等学校管理棟は、兵庫県神戸市東灘区森北町にある甲南女子中学校・高等学校の中心となる校舎で、昭和43年(1968年)に村野藤吾の設計で建てられ、令和2年(2020年)4月3日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号28-0731)。

甲南女子中学校・高等学校管理棟は、西隣の甲南女子大学に接するキャンパスの中央に位置する。東に特別棟が接続し、西端の北側に体育館、南の斜面に講堂が配され、登録された8棟はこの建物を起点に広がっている。文化庁の解説も、管理棟を村野藤吾によるキャンパス計画の中心と位置づけている。

建物の下を車が抜けるピロティ

甲南女子中学校・高等学校管理棟のいちばんの特徴は、1階の中央部をピロティとして車路を通したことである。車は建物の下をくぐって敷地の奥へ抜けられ、主玄関はその車路の東側に開く。

主玄関から東の特別棟へは回廊が設けられ、教職員と生徒の動線が交わらないよう分けられている。来客と車を建物の中央で受け止め、日々の人の流れを回廊で振り分ける。管理棟という名のとおり、学校全体の出入りを整える役目を、建物の形そのものが担っている。

規模と構造

甲南女子中学校・高等学校管理棟は鉄筋コンクリート造で、建築面積は1,703平方メートルある。登録された8棟のなかで最も大きい。

階数については、文化庁の記録のなかで記述が分かれている。構造及び形式の欄は「地上4階地下1階建」とし、解説文は「二階建」と書く。公開されている資料からはどちらが実態に即しているかを確かめられなかったため、本記事の基本情報は構造欄に従った。

登録の基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

見学について

甲南女子中学校・高等学校管理棟は授業や学校運営に使われている建物で、内部は公開されていない。校地への立ち入りもできず、キャンパスの中央に建つため外から全体を見通すことも難しい。

学校の成り立ちやキャンパスへの行き方は、甲南女子中学校・高等学校のページにまとめてある。

Q&A

Q甲南女子中学校・高等学校管理棟はどこにありますか?
A神戸市東灘区森北町にある甲南女子中学校・高等学校のキャンパス中央に建っています。西隣は甲南女子大学です。
Q甲南女子中学校・高等学校管理棟は誰が設計しましたか?
A建築家の村野藤吾です。昭和43年(1968年)に建てられ、村野によるキャンパス計画の中心とされています。
Q甲南女子中学校・高等学校管理棟はいつ登録有形文化財に登録されましたか?
A令和2年(2020年)4月3日に登録されました。登録番号は28-0731です。
Q甲南女子中学校・高等学校管理棟の見どころは何ですか?
A1階の中央をピロティにして車路を通し、その東に主玄関を置いた構成です。玄関から特別棟へ回廊を設け、教職員と生徒の動線を分けています。
Q甲南女子中学校・高等学校管理棟は見学できますか?
A現役の学校施設のため内部は非公開で、校地にも立ち入れません。

基本情報

名称甲南女子中学校・高等学校管理棟
所在地兵庫県神戸市東灘区森北町5丁目4-1他
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号28-0731
指定年令和2年(2020年)4月3日登録
員数1棟
寸法鉄筋コンクリート造地上4階地下1階建、建築面積1,703平方メートル
所有者学校法人甲南女子学園
公開状況非公開(学校施設)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 甲南女子中学校・高等学校管理棟
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013287
文化遺産オンライン — 甲南女子中学校・高等学校管理棟
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/441506
大学プレスセンター — 甲南女子中高校舎の文化財登録について
https://digitalpr.jp/r/36065

最終更新日: 2026.10.07