斜面に建つ六角形の講堂

甲南女子中学校・高等学校講堂は、兵庫県神戸市東灘区森北町の甲南女子中学校・高等学校にある講堂で、昭和43年(1968年)に村野藤吾の設計で建てられ、令和2年(2020年)4月3日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号28-0735)。

甲南女子中学校・高等学校講堂は管理棟の南側の斜面に建つ。構造は鉄筋コンクリート造と鉄骨造の併用で、地上2階地下1階、建築面積は1,010平方メートルある。

平面に沿って割り付けた屋根

甲南女子中学校・高等学校講堂の平面は六角形で、北側を舞台とし、南側を台形に突き出して客席としている。屋根はこの平面に対応して小さく分割され、軒先は薄く仕上げられた。

1,000平方メートルを超える建物でありながら重たく見えないのは、屋根を小割りにし、軒を薄くしたためである。文化庁の解説も、この処理が軽快感を強めていると指摘する。

曲線を多用した室内

甲南女子中学校・高等学校講堂の室内は、天井や壁の出隅に曲線を多用した有機的なしつらえである。角を丸めた面が連なり、ホール全体を柔らかく包む。文化庁の解説は、ここに村野藤吾の造形的な特徴がうかがえるとしている。

登録の基準は「造形の規範となっているもの」で、令和2年(2020年)に登録された6棟のうち、この基準によるものは甲南女子中学校・高等学校講堂だけである。のちに茶道教室と西門守衛室が同じ基準で加わった。屋根は石綿セメント板葺である。

見学について

甲南女子中学校・高等学校講堂は学校行事などに使われており、一般には公開されていない。管理棟の南の斜面、キャンパスの内側に建つため、校地の外から見ることも難しい。

学校の成り立ちやキャンパスへの行き方は、甲南女子中学校・高等学校のページにまとめてある。

Q&A

Q甲南女子中学校・高等学校講堂はどこにありますか?
A神戸市東灘区森北町の甲南女子中学校・高等学校で、管理棟の南側の斜面に建っています。
Q甲南女子中学校・高等学校講堂はどんな形をしていますか?
A六角形の平面で、北側が舞台、南側に台形に突き出した部分が客席です。屋根は平面に合わせて小さく分割され、軒は薄く仕上げられています。
Q甲南女子中学校・高等学校講堂の室内の特徴は?
A天井や壁の出隅に曲線を多用した有機的なしつらえで、村野藤吾の造形的な特徴がうかがえるとされます。
Q甲南女子中学校・高等学校講堂はいつ登録有形文化財に登録されましたか?
A令和2年(2020年)4月3日に「造形の規範となっているもの」として登録されました。登録番号は28-0735です。
Q甲南女子中学校・高等学校講堂は見学できますか?
A学校の施設のため一般公開はなく、校地にも立ち入れません。

基本情報

名称甲南女子中学校・高等学校講堂
所在地兵庫県神戸市東灘区森北町5丁目4-1他
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号28-0735
指定年令和2年(2020年)4月3日登録
員数1棟
寸法鉄筋コンクリート造及び鉄骨造地上2階地下1階建、石綿セメント板葺、建築面積1,010平方メートル
所有者学校法人甲南女子学園
公開状況非公開(学校施設)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 甲南女子中学校・高等学校講堂
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013291
文化遺産オンライン — 甲南女子中学校・高等学校講堂
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/450020
大学プレスセンター — 甲南女子中高校舎の文化財登録について
https://digitalpr.jp/r/36065

最終更新日: 2026.10.07