魚橋家住宅離れ座敷とは

魚橋家住宅離れ座敷は、兵庫県姫路市威徳寺町の魚橋家住宅で主屋の後方に建つ客座敷で、大正5年(1916年)ごろに建てられ、平成26年(2014年)に国の登録有形文化財に登録された。文化庁のデータベースでの読みは「うおはしけじゅうたくはなれざしき」。

木造平屋建、瓦葺で、建築面積は71平方メートル。主屋の完成からおよそ16年後に加わった棟で、同じころに建った内蔵とともに、屋敷の奥の構えを整えた。

魚橋家住宅離れ座敷が登録された理由

魚橋家住宅離れ座敷は、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁は、開放的で落ち着いたたたずまいの離れ座敷と評している。

通りに面した主屋が商いと日々の暮らしの場だったのに対し、この棟は客を迎えるためだけに建てられた。大正時代の町家の主が、表から見えない奥にどれだけの手間をかけたかを示す建物である。

魚橋家住宅離れ座敷の見どころ

魚橋家住宅離れ座敷は東西に棟を通し、屋根は入母屋造の桟瓦葺。建物の周りには縁と下屋をぐるりと廻らせており、どの方向にも庭へ開いた造りになっている。文化庁の言う「開放的」は、この縁の廻し方による。西の端には便所が付く。

内部は2室で、西の奥に10畳の主室、その手前に次の間を置く。主室には座敷飾を備え、床の脇に付書院を設ける。

細部で目を留めたいのは欄間である。主室の付書院や部屋の周りの欄間には、格狭間をかたどった枠の中に細かな組子を組み込んだ意匠が入る。格狭間は仏壇や須弥壇の側面に使われる曲線の輪郭で、それを座敷の欄間に転用している。

魚橋家住宅離れ座敷の見学

魚橋家住宅離れ座敷は個人の屋敷の奥にあり、公開されていない。主屋の後方に建つため、野里街道からは見えない。欄間の組子や付書院の様子は、文化庁のデータベースと姫路市のページに載る内観写真で確かめられる。

屋敷への行き方と、通りから見られる範囲については、魚橋家住宅のページを参照してほしい。

Q&A

Q魚橋家住宅離れ座敷はいつ建てられましたか?
A大正5年(1916年)ごろです。平成26年(2014年)4月25日に登録有形文化財になりました。
Q魚橋家住宅離れ座敷の部屋の構成は?
A西の奥に10畳の主室、手前に次の間の2室です。西の端に便所が付いています。
Q魚橋家住宅離れ座敷の意匠の見どころは?
A付書院と部屋周りの欄間です。格狭間の形の枠に細かな組子を入れた繊細な意匠が施されています。
Q魚橋家住宅離れ座敷の屋根の形は?
A入母屋造の桟瓦葺で、周囲に縁と下屋を廻らせています。
Q魚橋家住宅離れ座敷は見学できますか?
A個人の屋敷の奥にあるため公開されておらず、通りからも見えません。

基本情報

名称魚橋家住宅離れ座敷
所在地兵庫県姫路市威徳寺町24
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成26年(2014年)登録
員数1棟
寸法建築面積71㎡
所有者個人
公開状況非公開(個人の屋敷の敷地内)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)魚橋家住宅離れ座敷
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00010011
姫路市 魚橋家住宅離れ座敷
https://www.city.himeji.lg.jp/kanko/0000001847.html
姫路市 国登録文化財・国選択文化財・国選定保存技術の一覧
https://www.city.himeji.lg.jp/kanko/0000001691.html

最終更新日: 2026.10.02