賀美発電所放水路及び余水路とは

賀美発電所放水路及び余水路は、茨城県常陸太田市上深荻町にある大正8年(1919年)築造の水力発電所の水路で、平成16年(2004年)11月8日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「がみはつでんしょほうすいろおよびよすいろ」。所有者は東京発電株式会社である。

文化庁の記録では、コンクリート造、延長299メートルで、鉄筋コンクリート造の橋が付く。登録番号は08-0141。

登録有形文化財としての価値

賀美発電所放水路及び余水路は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説によれば、発電所本館の東にある欠円アーチ形の放水口から里川に至る放水路と、水槽から流れ出て放水路に合流する余水路からなる。

水路の側壁は、法勾配約3分の谷積みの石張りで精緻に築かれている。里川の近くには、側壁を布積みの石張りとした欠円アーチの鉄筋コンクリート造の管理橋が架かる(文化庁)。

見どころ

本館の東側にある欠円アーチの放水口と、そこから里川へ向かう石張りの水路に注目したい。斜めに石を組む谷積みの側壁が、水路の両側を整然と覆っている。

里川の近くに架かる管理橋は、欠円アーチの鉄筋コンクリート造で、側壁を水平に石を積む布積みとしている(文化庁)。水路の谷積みと橋の布積みの違いも見比べたい。

見学について

賀美発電所放水路及び余水路は運転中の発電施設の一部である。見学できる位置や駐車場についての公的な案内は確認できなかった。施設内には立ち入らず、外から見る場合も周辺の案内に従いたい。発電所全体については賀美発電所のページにまとめている。

Q&A

Q賀美発電所放水路及び余水路はいつ造られましたか?
A大正8年(1919年)です。
Q登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成16年(2004年)11月8日です。
Q放水路と余水路の違いは?
A放水路は本館の放水口から里川へ水を戻す水路、余水路は水槽からあふれた水を流して放水路に合流させる水路です。
Q水路の長さは?
A延長299メートルです。
Q見学できますか?
A運転中の発電施設の一部です。外から見る場合も周辺の案内に従ってください。

基本情報

名称賀美発電所放水路及び余水路(がみはつでんしょほうすいろおよびよすいろ)
所在地茨城県常陸太田市上深荻町
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成16年(2004年)11月8日登録
員数1所
寸法コンクリート造、延長299メートル、鉄筋コンクリート造橋付
所有者東京発電株式会社
公開状況運転中の発電施設

参考文献

賀美発電所放水路及び余水路(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004311
有形文化財(東京発電株式会社)
https://tokyohatsuden.co.jp/csr/cultural_property/
里川水系水力発電所群(土木学会 選奨土木遺産)
https://committees.jsce.or.jp/heritage/node/956

最終更新日: 2026.10.06