賀美発電所本館とは

賀美発電所本館は、茨城県常陸太田市上深荻町にある大正8年(1919年)建築の水力発電所の建屋で、平成16年(2004年)11月8日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「がみはつでんしょほんかん」。所有者は東京発電株式会社で、発電所は現在も運転している。

文化庁の記録では、木造平屋建、鉄板葺、建築面積189平方メートル。登録番号は08-0140。文化庁の解説によれば、久慈川水系の里川の中流域に建設された水力発電施設である。

登録有形文化財としての価値

賀美発電所本館は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説によれば、木造平屋建、切妻造、瓦棒鉄板葺で、外装は下見板張りとする。越屋根を設け、壁面に広く開口部をとった、換気に配慮したつくりである。

小屋組は木造のプラットトラスで、発電機室には横軸の水車と発電機を一組据えている(文化庁)。東京発電は、木造の本館建物、背後の水圧鉄管、前面の排水路などが周辺の自然環境とほどよく調和していると紹介している。

見どころ

外観では、切妻屋根の棟の上に一段高く載る越屋根と、下見板張りの壁に大きく開いた窓に注目したい。文化庁が換気に配慮したつくりと記す部分である。

本館の背後には山の斜面を下る水圧鉄管があり、前面には発電に使った水を里川へ戻す放水路が続く(東京発電)。水の流れに沿って施設が並ぶ配置も確かめたい。

見学について

賀美発電所本館は運転中の発電施設で、内部は公開されていない。見学できる位置や駐車場についての公的な案内は確認できなかった。施設内には立ち入らず、外から見る場合も周辺の案内に従いたい。発電所全体については賀美発電所のページにまとめている。

Q&A

Q賀美発電所本館はいつ建てられましたか?
A大正8年(1919年)です。
Q賀美発電所本館が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成16年(2004年)11月8日です。
Q本館の建物の特徴は?
A木造平屋、切妻造、瓦棒鉄板葺、下見板張りで、越屋根と大きな開口部を備えた換気に配慮したつくりです。小屋組は木造のプラットトラスです。
Q発電機室には何がありますか?
A横軸の水車と発電機が一組据えられています。
Q賀美発電所本館は見学できますか?
A運転中の発電施設のため内部は公開されていません。外から見る場合も周辺の案内に従ってください。

基本情報

名称賀美発電所本館(がみはつでんしょほんかん)
所在地茨城県常陸太田市上深荻町320
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成16年(2004年)11月8日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、鉄板葺、建築面積189平方メートル
所有者東京発電株式会社
公開状況運転中の発電施設(内部非公開)

参考文献

賀美発電所本館(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004310
有形文化財(東京発電株式会社)
https://tokyohatsuden.co.jp/csr/cultural_property/
里川水系水力発電所群(土木学会 選奨土木遺産)
https://committees.jsce.or.jp/heritage/node/956

最終更新日: 2026.10.06