萩原寺鐘楼とは

萩原寺鐘楼は、香川県観音寺市大野原町萩原にある明治時代前期(1868〜1882年)の鐘楼で、平成26年(2014年)12月19日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「はぎわらじしょうろう」。

文化庁の記録では、明治時代前期の建築で、木造、瓦葺、面積は11平方メートル。登録番号は37-0404である。

石段の脇に立つ吹放ちの鐘楼

萩原寺鐘楼は、本堂へ登る石段の参道脇に建つ(文化庁)。壁を設けない吹放ちの形式で、屋根は入母屋造、本瓦葺とする。

面取りした角柱を四方転び、つまり上に向かってわずかに内側へ傾けて立て、貫でつなぐ。頭貫の上には台輪を廻らせて三斗を組み、柱と柱の間には龍や波の文様に彫り込んだ蟇股を置く。頭貫の端の木鼻には獅子の彫刻を飾る(文化庁)。

登録有形文化財としての価値

萩原寺鐘楼は、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された(文化庁)。文化庁は、境内の景観に寄与する端正な意匠の鐘楼と評価している。

文化審議会の答申は、萩原寺の堂舎が近世から近代にかけて連綿と整えられてきたことを登録の理由に挙げる。明治時代前期に建てられた萩原寺鐘楼は、その近代の段階を示す建物である。

見どころ

萩原寺鐘楼は、石段の途中から柱の傾きを見るとよい。四本の柱が上に向かってすぼまる四方転びは、吹放ちの鐘楼に安定した印象を与えている。

彫刻は柱の上部に集まっている。木鼻の獅子と、龍や波をかたどった蟇股を見比べたい。寺の年中行事には12月31日の除夜の鐘がある(寺のパンフレット)。

見学について

萩原寺鐘楼は本堂への石段の脇にあり、参道から外観を間近に見られる。萩原寺鐘楼の鐘を参拝者が撞けるかどうかについて、公的な案内は確認できなかった。境内への行き方と、萩まつりなど寺全体の行事は萩原寺のページにまとめてある。

Q&A

Q萩原寺鐘楼はいつ建てられましたか?
A明治時代前期の建築です(文化庁)。
Q萩原寺鐘楼はどこにありますか?
A本堂へ登る石段の参道脇にあります(文化庁)。
Q萩原寺鐘楼の彫刻には何が表されていますか?
A頭貫の木鼻に獅子、柱間の蟇股に龍や波の文様が彫られています(文化庁)。
Q萩原寺鐘楼の柱が傾いているのはなぜですか?
A角柱を上に向かって内側へ傾けて立てる四方転びという形式によるものです(文化庁)。
Q萩原寺鐘楼が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成26年(2014年)12月19日です(文化庁)。

基本情報

名称萩原寺鐘楼(はぎわらじしょうろう)
所在地香川県観音寺市大野原町萩原字寺上2737-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成26年(2014年)12月19日登録
員数1棟
寸法木造、瓦葺、面積11㎡
所有者宗教法人萩原寺
公開状況外観は参道から見学可

参考文献

萩原寺鐘楼(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00010364
登録有形文化財(建造物)の登録について(文化庁、平成26年7月18日 文化審議会答申)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/yukei_kenzobutsu/pdf/bunkasingi_tousin_140718.pdf
萩原寺パンフレット(観音寺市)
https://www.city.kanonji.kagawa.jp/uploaded/life/14742_25398_misc.pdf

最終更新日: 2026.11.01