萩原寺本堂とは

萩原寺本堂は、香川県観音寺市大野原町萩原にある享保8年(1723年)建立の真言宗寺院の本堂で、平成26年(2014年)12月19日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「はぎわらじほんどう」。

文化庁の記録では、年代は享保8年(1723年)/宝暦4年(1754年)、昭和10年(1935年)に改修され、木造平屋建、瓦葺で建築面積は207平方メートル。登録番号は37-0401である。

寺のパンフレットによれば、萩原寺本堂の本尊は伽羅陀山火伏地蔵菩薩で、弘法大師の作と伝える。文化審議会の答申は、本堂の建立を享保8年(1723年)としている。

丘の上に南面する仏堂

萩原寺本堂は、境内東側の丘陵上に、南を正面として建つ(文化庁)。桁行5間、梁間6間で、正面に3間の向拝を付け、屋根は本瓦葺とする。柱間の数で見ると、間口より奥行きのほうが深い平面である。

堂内は前後に二分して、手前を外陣、奥を内陣とする。どちらの室にも3間の梁を架け渡し、内部に柱を立てない広い空間にしている(文化庁)。

登録有形文化財としての価値

萩原寺本堂は、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された(文化庁)。文化庁は、粽(ちまき)付きの円柱に台輪を廻らせて三斗を詰組とし、桟唐戸を建てるなど、禅宗様の手法を積極的に取り入れている点を挙げ、近世の密教系寺院の仏堂がとった一つの姿を示すと評価する。

文化審議会の答申も、内外陣を前後に区画し、細部に禅宗様の意匠を取り入れた密教系の仏堂として萩原寺本堂を紹介し、境内の堂舎の筆頭に置いている。

見どころ

萩原寺本堂の正面では、柱の上下をすぼめた粽付きの円柱と、柱頭の上を水平に廻る台輪、その上に柱間にも隙間なく並ぶ組物に目を向けたい(文化庁)。文化庁が禅宗様の取り入れとして挙げた部分で、密教の仏堂にこうした手法がまとまって用いられている。

正面の扉は、框の中に桟を組んだ桟唐戸である。3間の向拝が付く正面に立つと、本瓦葺の大屋根の下に組物が連なる様子がよく分かる。

見学について

萩原寺本堂へは、境内の参道から石段を登る。石段の脇には萩原寺鐘楼が立ち、本堂の南には萩原寺手水舎がある(文化庁)。萩原寺本堂の堂内公開について公的な案内は確認できなかった。外観は石段を登りきった正面から見るのがよい。境内への行き方と、萩まつりなど寺全体の行事は萩原寺のページにまとめてある。

Q&A

Q萩原寺本堂はいつ建てられましたか?
A文化審議会の答申によれば享保8年(1723年)の建立です。文化庁の記録は年代を享保8年(1723年)/宝暦4年(1754年)とし、昭和10年(1935年)に改修されています。
Q萩原寺本堂の本尊は何ですか?
A寺のパンフレットによれば、弘法大師の作と伝える伽羅陀山火伏地蔵菩薩です。
Q萩原寺本堂の建築の特徴は?
A粽付きの円柱、台輪、詰組の三斗、桟唐戸など禅宗様の手法を取り入れ、内外陣とも3間の梁で柱のない室にしている点です(文化庁)。
Q萩原寺本堂の中は見学できますか?
A堂内公開の公的な案内は確認できませんでした。外観は境内から見られます。
Q萩原寺本堂が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成26年(2014年)12月19日です(文化庁)。

基本情報

名称萩原寺本堂(はぎわらじほんどう)
所在地香川県観音寺市大野原町萩原字寺上2737-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成26年(2014年)12月19日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積207㎡
所有者宗教法人萩原寺
公開状況外観は境内から見学可(堂内公開の案内なし)

参考文献

萩原寺本堂(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00010361
登録有形文化財(建造物)の登録について(文化庁、平成26年7月18日 文化審議会答申)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/yukei_kenzobutsu/pdf/bunkasingi_tousin_140718.pdf
萩原寺パンフレット(観音寺市)
https://www.city.kanonji.kagawa.jp/uploaded/life/14742_25398_misc.pdf

最終更新日: 2026.11.01