JR善通寺駅本屋とは

JR善通寺駅本屋は、香川県善通寺市文京町にある、大正11年(1922年)に大改築された木造平屋建の駅舎で、平成14年(2002年)2月14日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「じぇいあーるぜんつうじえきほんや」(文化庁)。

文化庁の記録では、木造平屋建、瓦葺、建築面積301平方メートルで、ホーム上家(建築面積476平方メートル)が付く。登録番号は37-0083、所有者は四国旅客鉄道株式会社である。

巡拝鉄道の駅

善通寺市観光協会によれば、善通寺駅は明治22年(1889年)5月に讃岐鉄道の駅として開業した。琴平・多度津・丸亀を結ぶ約15.5キロメートルの鉄道は、善通寺や金刀比羅宮への参拝客が多く「巡拝鉄道」とも呼ばれた。明治39年(1906年)に国に買収され、大正11年(1922年)秋の陸軍大演習に合わせて駅舎を大改築した。

善通寺市によれば、駅は明治22年に吉田駅として開業し、のちに善通寺駅となった。JR善通寺駅本屋は開業時からの木造駅舎に、大正11年の陸軍大演習の際に車寄せなどを増築したもので、明治22年3月30日と記された建物財産標が残る。屋根は開業当初は切妻造だったが、平成3年(1991年)の改修で寄棟造になった。

登録有形文化財としての価値

JR善通寺駅本屋は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、善通寺市街の都市的な起点をなす位置に建つ駅舎としている。

善通寺市は、JR善通寺駅本屋が日本最古の現役駅舎とされる武豊線亀崎駅の駅舎より古い可能性があると紹介している。善通寺駅は平成21年(2009年)に経済産業省の近代化産業遺産にも認定された(善通寺市観光協会)。

見どころ

文化庁によれば、JR善通寺駅本屋は西を正面とし、桁行16間、梁間5間の寄棟造・桟瓦葺の真壁造で、西正面のやや北寄りに切妻造でハーフティンバー風の意匠をもつ車寄ポーチを張り出す。舟肘木状の持送りなど和風の意匠も見られる。

善通寺市観光協会によれば、JR善通寺駅本屋の表玄関やホームには大正の頃の木組みがそのまま残り、大正時代に造られた石段を下りて駅舎を出ると、町並みの向こうに五岳山の緑が望める。

見学について

善通寺駅は現役の駅で、駅舎は列車の利用者でなくても外観を見られる。ホームの上屋と跨線橋は駅構内にあるため、列車の利用時などに見学したい。所在地は善通寺市文京町1-7-1。

駅の4件の案内はグループページ「JR善通寺駅」にまとめている。

Q&A

QJR善通寺駅本屋はいつ建てられましたか?
A明治22年(1889年)開業時の木造駅舎を、大正11年(1922年)に大改築しました(善通寺市、文化庁)。
Q車寄せの特徴は?
A切妻造でハーフティンバー風の意匠をもつ車寄ポーチです(文化庁)。
Q屋根はなぜ寄棟造なのですか?
A開業当初は切妻造でしたが、平成3年(1991年)の改修で寄棟造になりました(善通寺市)。
Qどれくらい古い駅舎ですか?
A明治22年の建物財産標が残り、亀崎駅の駅舎より古い可能性があるといわれます(善通寺市)。
QJR善通寺駅本屋が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成14年(2002年)2月14日です。

基本情報

名称JR善通寺駅本屋(じぇいあーるぜんつうじえきほんや)
所在地香川県善通寺市文京町1-7-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成14年(2002年)2月14日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積301平方メートル、ホーム上家建築面積476平方メートル付
所有者四国旅客鉄道株式会社
公開状況現役の駅舎として外観見学可

参考文献

JR善通寺駅本屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002685
善通寺市のむかしの写真「明治22年善通寺駅」(善通寺市)
https://www.city.zentsuji.kagawa.jp/soshiki/50/m22zentsujistation.html
JR善通寺駅(善通寺市観光協会 空海NAVI)
https://www.kukainavi.com/spot/watch/entry-484.html

最終更新日: 2026.10.11