濱田家住宅(旧増田屋)蔵とは

濱田家住宅(旧増田屋)蔵は、高知県安芸郡奈半利町乙1751に建つ江戸時代末期の土蔵で、造り酒屋と質屋を営んだ増田屋の蔵として、平成12年(2000年)10月18日に登録有形文化財に登録された。読みは「はまだけじゅうたく(きゅうますだや)くら」。

登録番号は39-0016。登録基準は「再現することが容易でないもの」で、濱田家住宅の4件のうち濱田家住宅(旧増田屋)蔵だけがこの基準で登録されている。

登録の理由:二つの蔵をつないだ長い土蔵

濱田家住宅(旧増田屋)蔵は土蔵造の2階建で、瓦葺、建築面積は83平方メートル。文化庁の解説が「大蔵」と呼ぶ別の蔵と並んで建ち、桁行は約14メートル、梁行は約4メートルと、奥行に比べて極端に細長い。

この長さは一棟の蔵ではなく、二つの蔵を連ねてつくられている。北側の桁行約7.2メートル分が北蔵、その南に棟の高さを一段落とした南蔵が続き、両者のあいだを蔵前として使う。東面には全体を通して一続きの下屋を差し掛け、ばらばらになりがちな構成を一つの建物にまとめている。

見どころ:置屋根の北蔵と段違いの棟

濱田家住宅(旧増田屋)蔵でまず目を向けたいのは屋根の段差である。北蔵の棟が高く、南蔵の棟が一段低い。外から見ると、高さの違う二つの屋根が一列に並んでいるように見える。

北蔵は置屋根の形式をとる。土で塗り固めた蔵の本体の上に、別に組んだ屋根を載せる造り方で、火事のときに屋根が焼け落ちても蔵の本体と中身を守れるよう工夫されたものとされる。北蔵の北面と東面には水切瓦を付け、文化庁は整った意匠と評している。

見学方法

濱田家住宅(旧増田屋)蔵は個人の敷地の中にあり、内部は公開されていない。主屋の奥にあたる位置関係から、道路からどこまで見えるかは確認できなかった。

見学は道から見える範囲にとどめ、濱田家住宅(旧増田屋)蔵や大蔵に近づこうとして敷地に入らないこと。水切瓦の付いた北面・東面が見える場所があれば、置屋根と棟の段差をあわせて確かめたい。

Q&A

Q濱田家住宅(旧増田屋)蔵はいつ建てられ、いつ登録されましたか?
A江戸時代末期の土蔵で、平成12年(2000年)10月18日に登録有形文化財に登録されました。
Q濱田家住宅(旧増田屋)蔵の大きさは?
A土蔵造2階建、瓦葺で、桁行約14メートル、梁行約4メートル、建築面積は83平方メートルです。
Q濱田家住宅(旧増田屋)蔵はなぜ細長いのですか?
A桁行約7.2メートルの北蔵と、棟を一段落とした南蔵を一列に連ね、そのあいだを蔵前として使っているためです。東面には一続きの下屋が付きます。
Q濱田家住宅(旧増田屋)蔵の置屋根とは何ですか?
A土で塗り固めた蔵の本体の上に、別に組んだ屋根を載せる形式です。北蔵がこの形式で、北面と東面には水切瓦が付きます。
Q濱田家住宅(旧増田屋)蔵は見学できますか?
A個人の敷地にあり内部は公開されていません。道路から見える範囲で外観を眺めることになりますが、どこまで見えるかは確認できていません。

基本情報

名称濱田家住宅(旧増田屋)蔵
所在地高知県安芸郡奈半利町乙1751
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成12年(2000年)10月18日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積83平方メートル
所有者記載なし(文化庁データベースの所有者欄は空欄)
公開状況非公開(外観は道路から見える範囲で)

参考文献

濱田家住宅(旧増田屋)蔵(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001966
濱田家住宅(旧増田屋)蔵(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/178186
国登録有形文化財<建造物>(高知県 歴史文化財課)
https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/2023062200186/

最終更新日: 2026.10.16