知恩院とは:東山の山麓に広がる浄土宗総本山

知恩院(ちおんいん)は、京都府京都市東山区林下町の東山の山麓にある浄土宗の総本山で、江戸時代前期の本堂(御影堂)と三門が平成14年(2002年)に国宝に指定され、勢至堂、経蔵、唐門、大鐘楼、大方丈などの建物も重要文化財、阿弥陀堂渡廊下や納骨堂などが登録有形文化財となっている。

文化庁によると、伽藍は勢至堂や御廟の建つ上段、本堂など中心建築の建つ中段、三門や塔頭の建ち並ぶ下段からなる。

文化庁は、知恩院を、日本の社会に広く影響を及ぼした浄土宗の総本山としている。

本堂と三門

文化庁によると、本堂(御影堂)は寛永10年(1633年)の焼失の後、徳川家光によって寛永16年(1639年)に建立された。外観を和様でまとめ、内部は禅宗様の技法を駆使して柱が林立する空間をつくり、浄土宗本堂の建築的特徴を最大限にあらわしている。

三門は、徳川秀忠が元和5年(1619年)に建立を発意し、元和7年(1621年)に完成した五間三戸二階二重門で、左右に山廊が付く。文化庁は、現存する二階二重門のうち最大のもので、浄土宗総本山の象徴であるとしている。

境内の建物

文化庁の記録では、上段の勢至堂は室町時代後期の桁行七間、梁間七間の入母屋造の建物である。経蔵は江戸時代前期の裳階付きの宝形造、唐門は江戸時代前期の四脚門で前後を唐破風造とし、大鐘楼は江戸時代中期の建物である。

明治期の阿弥陀堂とそれを本堂につなぐ渡廊下、昭和前期に阪谷良之進が設計した納骨堂は、登録有形文化財である。文化庁は、渡廊下を壮大な堂宇の間を結ぶ荘重な渡廊下、納骨堂を古典の理解に基づく近代仏堂の佳品としている。

知恩院の拝観

知恩院によると、開閉門時間は午前6時から午後4時で、各所の受付は午前9時からである。一部の行事や法要の日程では開門時間が異なる。重要文化財の勢至堂は修理工事中で、その期間中は御廟の拝観時間が午前9時から午後4時となる。

知恩院によると、庭園の拝観料は、友禅苑が大人300円、方丈庭園が大人400円、共通券が大人500円である。三門前から御影堂前まで無料のシャトルバスが運行している。堂内での撮影や録音は禁止されている。

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「知恩院本堂(御影堂)」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1774
文化庁 国指定文化財等データベース「知恩院三門」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1773
文化庁 国指定文化財等データベース「知恩院勢至堂」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1771
文化庁 国指定文化財等データベース「知恩院阿弥陀堂渡廊下」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00014050
文化庁 国指定文化財等データベース「知恩院納骨堂」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00014051
知恩院「拝観情報」
https://www.chion-in.or.jp/guide/

最終更新日: 2026.09.29

基本情報

名称知恩院
所在地京都府京都市東山区林下町
所有者知恩院
指定国宝 2件・重要文化財 5件・登録有形文化財 3件
座標35.00515, 135.78348