河井寬次郎記念館(旧河井寬次郎邸)小間とは
河井寬次郎記念館(旧河井寬次郎邸)小間は、京都市東山区鐘鋳町の河井寬次郎記念館の中庭に建つ昭和12年(1937年)の木造平屋建の小さな茶室風の建物で、平成12年(2000年)に登録有形文化財に登録された。
建築面積は11㎡で、屋根は瓦葺。簀子天井を張った二畳の間と、井戸を設けた土間からなる。もとは水屋が併設されていたが、いまは撤去されている。文化庁の解説は、主屋と同じ時期の建築と伝えている。
河井寬次郎記念館の小間が登録された理由
河井寬次郎記念館の小間は「造形の規範となっているもの」として登録された。文化庁は、民家風の太い材料を用いた茶室建築である点に特色を見ている。
茶室の小間といえば細い材を選んで繊細に組むのがふつうだが、ここでは農家の住まいを思わせる太い材を用いている。そのうえで、この部屋では茶を点てたことがなく、寬次郎の思索の場として使われたと伝えられる。茶室の形を借りながら、茶の湯のためではない一人の部屋として建てたところに、この小間の面白さがある。
河井寬次郎記念館の小間の見どころ
二畳の間に入ったら、天井を見上げたい。竹や細木を並べた簀子天井で、すき間を通る光と影が、低く狭い部屋に軽さを与えている。太い柱や梁との対比がはっきりしていて、部屋の小ささを感じさせない。
足もとの土間には井戸がある。茶室の水屋はもう無いが、水を汲む場所が残っていることで、もともとこの小間が一つの建物として水まわりまで備えていたことが分かる。
河井寬次郎記念館の小間を見学する
河井寬次郎記念館の小間は、主屋から陶房へ向かう途中の中庭にある。2019年の雑誌の訪問記は、見学者も中に入れると紹介しているが、現在の扱いは公式には案内されていない(2026年10月時点)。入れる場合も二畳しかないので、一人ずつ静かに使いたい。
開館時間や入館料、行き方は河井寬次郎記念館のページにまとめてある。
Q&A
- 河井寬次郎記念館の小間はいつ建てられましたか?
- 主屋と同じ昭和12年(1937年)と伝わります。平成12年(2000年)4月28日に登録有形文化財に登録されました。
- 河井寬次郎記念館の小間は茶室ですか?
- 茶室の形をとる建物ですが、茶を点てたことはなく、寬次郎の思索の場として使われたと伝えられます。
- 河井寬次郎記念館の小間の広さは?
- 簀子天井の二畳の間と、井戸のある土間からなり、建築面積は11㎡です。
- 河井寬次郎記念館の小間の特色は何ですか?
- 茶室建築に民家風の太い材料を用いている点です。もとあった水屋は撤去されています。
- 河井寬次郎記念館の小間の中に入れますか?
- 2019年の訪問記では見学者も中に入れるとされていますが、公式の案内はありません。来館時に受付で確かめてください。
基本情報
| 名称 | 河井寬次郎記念館(旧河井寬次郎邸)小間 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市東山区馬町通大和大路東入鐘鋳町569他 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成12年(2000年)4月28日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、建築面積11㎡ |
| 所有者 | 不明(文化庁データベースに記載なし) |
| 公開状況 | 公開(河井寬次郎記念館として開館) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)河井寬次郎記念館(旧河井寬次郎邸)小間
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001717
- 文化遺産オンライン 河井寬次郎記念館(旧河井寬次郎邸)小間
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/114797
- 和樂web 河井寬次郎記念館 訪問レポート(2019年)
- https://intojapanwaraku.com/rock/craft-rock/28961/2/
最終更新日: 2026.10.15