瑞巖寺庫裏及び廊下とは

瑞巖寺庫裏及び廊下は、宮城県宮城郡松島町松島の瑞巖寺にある慶長14年(1609年)竣工の庫裏と、それを本堂と結ぶ廊下の2棟で、昭和34年(1959年)6月27日に国宝に指定された。読みは「ずいがんじくりおよびろうか」。明治36年(1903年)に旧法で指定され、文化財保護法のもとで国宝となった。

文化庁の記録では、庫裏は桁行23.6メートル、梁間13.8メートル、一重の切妻造、妻入、本瓦葺で、玄関と北面の庇2か所を含む。宮城県によれば「慶長十四年己酉年三月二十六日」の棟札がある。庫裏は本堂の向かって右手前、東北の位置にあって、折れ曲がった廊下で本堂と結ばれている(文化庁)。

国宝に指定された理由

庫裏は寺務所や台所の機能をもつ建物である。文化庁の解説によれば、この庫裏は禅宗寺院の通例と同じく切妻造・妻入で煙出しのある大屋根を架けた形式で、正面の妻に桃山風の唐草装飾を付け、内部の梁組も豪快である。宮城県は、妻飾りと廊下の構成美が特に優れていると評価している。

寺の公式サイトは、庫裏は実用本位の建物なので装飾が施される例はあまりないが、正面上部の複雑に組み上げた梁と束、妻飾りの豪壮な唐草彫刻が漆喰の上に美しくしつらえられているのが特徴だとしている。

見どころ

正面の東妻を見上げたい。文化庁の詳細解説によれば、三段に重ねた花肘木のある束、左右の二段の海老虹梁、虹梁の上の大瓶束の両側の唐草の笈形で飾られている。大屋根の上の東寄りには腰屋根(煙出し)が載り、寺はこれを入母屋造の煙出しと説明している。

内部は、入口を入ると四半敷の土間があり、その西が板敷の広間、北が炊事場で、その一部に典座寮がある。広間の西は畳敷で、24畳の食堂、12畳の知客寮、8畳の椀頭寮、4畳の眠蔵に分かれる。古図によれば入口の四半敷はさらに南へ広がり、北面には大竈が並んでいたが、昭和33年(1958年)の修理では復原されなかった(文化庁)。

拝観について

庫裏は瑞巖寺の拝観順路に含まれる。公式サイトによれば、庫裏では車いすを利用できない。拝観料・時間・交通は瑞巖寺のページにまとめてある。

Q&A

Q瑞巖寺庫裏及び廊下はいつ建てられましたか?
A本堂とともに伊達政宗によって再興され、慶長14年(1609年)に竣工しました。棟札には慶長14年3月26日の日付があります。
Q瑞巖寺庫裏及び廊下が国宝に指定されたのはいつですか?
A昭和34年(1959年)6月27日に国宝に指定されました。それ以前、明治36年(1903年)に旧法による指定を受けています。
Q瑞巖寺の庫裏とはどのような建物ですか?
A寺務所や台所の機能をもつ建物で、切妻造・妻入で煙出しのある大屋根を架けています。
Q瑞巖寺庫裏の見どころは?
A正面の妻を飾る花肘木付きの束、海老虹梁、大瓶束と唐草の笈形、そして内部の豪快な梁組です。
Q瑞巖寺の庫裏の大きさは?
A文化庁の記録では桁行23.6メートル、梁間13.8メートルです。

基本情報

名称瑞巖寺庫裏及び廊下(ずいがんじくりおよびろうか)
所在地宮城県宮城郡松島町松島字町内91(瑞巖寺)
指定区分国宝(建造物)
指定年昭和34年(1959年)6月27日国宝指定(明治36年(1903年)4月15日旧法指定)
員数2棟(庫裏、廊下)
寸法庫裏:桁行23.6メートル、梁間13.8メートル、一重、切妻造、妻入、本瓦葺
所有者瑞巖寺
公開状況瑞巖寺の拝観時間内に拝観可

参考文献

瑞巖寺庫裏及び廊下(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/136
指定文化財〈国宝〉瑞巌寺庫裏及び廊下(宮城県)
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/bunkazai/05zuiganji.html
庫裡(瑞巌寺)
https://zuiganji.or.jp/guide/keidai_02.php
拝観案内(瑞巌寺)
https://www.zuiganji.or.jp/guide/

最終更新日: 2026.10.04

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