宮崎商店とは
宮崎商店は、長崎県島原市上の町にある造り酒屋で、明治39年(1906年)に建てられた店舗・焼酎蔵・煙突の3件が、平成15年(2003年)7月1日にそろって国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。3件とも合資会社宮崎商店の所有で、登録番号は42-0026から42-0028まで続いている。
長崎県は翌年の平成16年(2004年)4月30日、3件をひとまとめにして「まちづくり景観資産」に登録した(長崎県)。島原市の文化財保存活用地域計画も、島原城の城下にあたる森岳地区に残る近代の商家として宮崎商店の3件を挙げ、城下一帯を保存と活用の重点区域に据えている。
島原街道沿いの敷地と3件の並び
店舗は島原街道の西側に建ち、南側を城へ向かう小路が通る角地を占める(文化庁)。通りに面した店舗棟と、その北に背を高くして建つ座敷棟がL字に組まれている。
焼酎蔵は店舗の西、敷地の南寄りに建つ2階建の土蔵造の蔵で、緩やかな坂道の途中に南の妻面を向けている。煙突は店舗の裏手にあった旧釜場の北、焼酎蔵の東側に接する旧麹室の南に立つ(文化庁)。店構えを通りに見せ、奥に蔵と煙突を置く明治の造り酒屋の配置が、一つの敷地の中でそのまま読み取れる。
店舗と焼酎蔵は同じ棟梁、荒木輝美雄の仕事で、焼酎蔵では棟札によってそのことが確かめられている(文化庁)。3件それぞれの構造や寸法は、各ページで扱っている。
湧水の町の地酒
島原は古くから「水の都」と呼ばれ、市内には50か所を超える湧水地がある(島原市)。市の文化財保存活用地域計画は、湧水を生かした食文化の一つに島原の地酒を数え、湧水と人の暮らしをたどる「島原“水”物語」の構成文化財に、宮崎商店の3件と加藤酒造の建物群を並べている。
訪れるには
宮崎商店は島原城跡の北東、直線でおよそ160メートルの位置にある(座標からの概算)。島原市によれば、島原鉄道の島原駅から島原城までは徒歩約10分で、城の見学とあわせて歩いて立ち寄れる。
3件は合資会社宮崎商店が所有する民間の建物で、内部の公開や見学の受け入れについて公的な案内は確認できなかった(2026年10月時点)。外観は島原街道と南側の小路から見ることができる。
参考文献
- 宮崎商店店舗(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00003485
- 宮崎商店焼酎蔵(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00003486
- 宮崎商店煙突(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00003487
- まちづくり景観資産(建造物)一覧表(長崎県)
- https://www.pref.nagasaki.jp/doc/page-471733.html
- 島原市文化財保存活用地域計画 第7章 関連文化財群の設定と内容(島原市)
- https://www.city.shimabara.lg.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=19597&sub_id=3&flid=62687
- 島原市文化財保存活用地域計画 第8章 文化財保存活用区域の設定と内容(島原市)
- https://www.city.shimabara.lg.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=19597&sub_id=3&flid=62688
- 島原駅から観光スポットへのルート案内(徒歩エリア)(島原市)
- https://www.city.shimabara.lg.jp/access/page2792.html
最終更新日: 2026.10.28
基本情報
| 名称 | 宮崎商店 |
|---|---|
| 所在地 | 長崎県島原市上の町897 |
| 所有者 | 合資会社宮崎商店 |
| 指定 | 登録有形文化財 3件 |
| 座標 | 32.79037, 130.36863 |