極楽寺鐘楼とは

極楽寺鐘楼は、新潟県柏崎市若葉町の極楽寺にある江戸末期(1839年から1868年の間)の鐘楼で、平成23年(2011年)に登録有形文化財として登録された。梵鐘を吊るための木造の建物で、面積は8.7平方メートル、平成22年(2010年)に改修されている。

位置は経蔵の東。屋根は南北に棟を通した入母屋造桟瓦葺で、柱間1間四方の吹放ち、つまり壁を設けず四方を開け放った形式をとる。文化庁の登録データでは、種別を「建築物」ではなく「その他工作物」としている。

極楽寺鐘楼が登録された理由

極楽寺鐘楼の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、これを堅実なつくりの鐘楼と評している。

堅実さは足元から読み取れる。高く積んだ石の基壇の上に礎盤を置き、その上に円柱を立てる。柱は四方転び、すなわち上へ向かうほどわずかに内側へ傾くように立てられ、貫と台輪で4本がしっかりと固められている。

重い梵鐘を吊る建物は、揺れに耐える骨組みが欠かせない。柱を内へ転ばせ、横材で締める構成は、その要求に正面から応えている。

極楽寺鐘楼の細部の見どころ

柱の上には三斗組の組物を載せ、柱と柱のあいだの中備には蟇股を飾る。天井は格天井で、軒は二軒繁垂木、すなわち垂木を二段に重ね、細かい間隔で並べた形式としている。

壁のない鐘楼なので、基壇から軒裏まで骨組みがそのまま見える。極楽寺鐘楼では、柱の傾き、貫と台輪の通り、組物と蟇股の並び、格天井の升目を、ひとつの視野の中で順に追うことができる。

極楽寺鐘楼の見学方法

極楽寺鐘楼は経蔵の東に立ち、四方が開いているため、外から骨組みと天井の様子を見ることができる。基壇が高いので、組物や格天井は下から見上げる形になる。

境内を訪ねる際は、事前に極楽寺へ連絡するよう案内されている(電話0257-23-2233)。鐘をつけるかどうかについて公表された案内はないため、無断で撞かず、連絡の際に撮影の可否とあわせて確かめてほしい。境内への行き方は極楽寺のページにまとめてある。

Q&A

Q極楽寺鐘楼はいつ建てられましたか?
A江戸末期の建築で、文化庁の登録データでは1839年から1868年の間とされています。平成22年(2010年)に改修されました。
Q極楽寺鐘楼の鐘はついてもよいですか?
A撞鐘についての公表された案内はありません。無断で撞かず、事前連絡(0257-23-2233)の際に確認してください。
Q極楽寺鐘楼の構造にはどのような特徴がありますか?
A高い石積基壇の上に礎盤を置き、四方転びの円柱を貫と台輪で固めています。柱上は三斗組、中備に蟇股、天井は格天井、軒は二軒繁垂木です。
Q極楽寺鐘楼の大きさはどのくらいですか?
A柱間1間四方の吹放ちの鐘楼で、面積は8.7平方メートルです。屋根は入母屋造の桟瓦葺です。
Q極楽寺鐘楼は文化財ですか?
Aはい。2011年10月28日に登録有形文化財(建造物)として登録されました。

基本情報

名称極楽寺鐘楼(ごくらくじしょうろう)
所在地新潟県柏崎市若葉町2-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年2011年10月28日登録(登録番号15-0359)
員数1棟
寸法木造、瓦葺、面積8.7平方メートル(柱間1間四方)
所有者宗教法人極楽寺
公開状況境内から外観を見学可。見学は事前に寺へ連絡(0257-23-2233)

参考文献

国指定文化財等データベース「極楽寺鐘楼」(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00008850
文化遺産オンライン「極楽寺鐘楼」(文化庁)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/241213
柏崎市の文化財(柏崎市)
https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/soshikiichiran/kyoikuiinkai/hakubutsukan/1/23/2/4277.html
極楽寺(柏崎観光協会 公式サイト ぅわっと!柏崎)
https://www.uwatt.com/detail/1079/index.html

最終更新日: 2026.09.16