感田神社神馬舎とは

感田神社神馬舎は、大阪府貝塚市中の感田神社にある宝暦8年(1758年)建立の小さな馬屋で、平成20年(2008年)10月23日に国の登録有形文化財に登録された。境内に登録された12件のうち最も古い建物である。

境内の南辺、南門のすぐ東に立つ。桁行2.6m、梁間1.5m、建築面積3.3㎡の木造平屋建で、屋根は切妻造妻入の桟瓦葺。中には木造の神馬が安置されている。

神馬は、神の乗り物として神社に奉納される馬をいう。生きた馬の代わりに像や絵馬を納めることも多く、感田神社神馬舎はその像を守る建物にあたる。

建物と神馬が同じ年につくられた

貝塚市の解説によると、感田神社神馬舎の神馬は、残された奉献木札から宝暦8年(1758年)に岸上武左衛門が製作し、文化7年(1810年)に彩色したことが分かっている。建物と馬の像が同じ年に整えられ、半世紀後に色が施されたことになる。

昭和20年(1945年)7月の貝塚空襲で、感田神社は本殿や神楽殿を失った。このとき神馬舎も一部が被災したが、焼失は免れて今に残っている。

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。文化庁の解説は、木造の神馬を納めて伝統的な社頭の景観をかたちづくる建物として評価している。

見どころ:ゆるく反り上がる屋根と格子

感田神社神馬舎の屋根を横から見ると、平らではなく、中ほどがわずかに膨らんだ緩い起りがついている。小さな建物に柔らかな表情を与えている曲線である。

角柱を立てて桁や梁を受ける。背面だけを板壁とし、ほかの面は腰の高さまで竪格子を立てる。平側(長い側)の上部には菱格子などを組み込み、風を通しながら中の神馬を見せる造りになっている。

格子の目の向こうに神馬の姿を探してみたい。像そのものは登録の対象ではないが、感田神社神馬舎が何のために建てられたのかは、この馬を見ると一度に分かる。

感田神社神馬舎の見学

感田神社神馬舎は屋外に立ち、内部に入ることはできない。格子越しに神馬を見る形になる(2026年9月26日確認)。

南門のすぐ東にあるので、南の街路から境内に入ったら右手に見える。格子に顔を押し付けたり手を差し入れたりしないようにしたい。撮影の決まりは公表されていない。境内への行き方は感田神社のページにまとめてある。

Q&A

Q感田神社神馬舎はいつ建てられましたか?
A宝暦8年(1758年)です。登録された12件の中で最も古い建物です。
Q感田神社神馬舎の神馬は誰が作ったのですか?
A奉献木札から、宝暦8年(1758年)に岸上武左衛門が製作し、文化7年(1810年)に彩色されたことが分かっています。
Q感田神社神馬舎の中の神馬は見られますか?
A建物には入れませんが、格子越しに見られます(2026年9月26日確認)。
Q感田神社神馬舎は空襲で焼けなかったのですか?
A昭和20年(1945年)7月の貝塚空襲で一部が被災しましたが、焼失は免れました。
Q感田神社神馬舎は境内のどこにありますか?
A境内の南辺、南門のすぐ東です。南の街路から南門を入ると右手にあります。

基本情報

名称感田神社神馬舎
所在地大阪府貝塚市中905
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号27-0513
指定年平成20年(2008年)10月23日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積3.3㎡(桁行2.6m、梁間1.5m、切妻造妻入桟瓦葺)
所有者宗教法人感田神社
公開状況外観見学可。内部立ち入り不可(格子越しに神馬を拝見)

参考文献

国指定文化財等データベース 感田神社神馬舎(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007392
貝塚市 感田神社(登録文化財)
https://www.city.kaizuka.lg.jp/bunkazai/bunkazaidata/bunkazai/kuni_sitei/tourokubunkazai/kandajinja.html

最終更新日: 2026.09.25