感田神社神楽殿とは
感田神社神楽殿は、大阪府貝塚市中の感田神社にある昭和29年(1954年)建立の神楽殿で、平成20年(2008年)10月23日に国の登録有形文化財に登録された。境内の東寄りに、東西に棟を通して建つ。
規模は桁行3間、梁間2間半の木造平屋建で、建築面積25㎡。屋根は入母屋造の桟瓦葺。北・西・南の3面に擬宝珠付きの高欄をめぐらせた切目縁をまわす。
神楽殿は、神に奉納する舞や音楽である神楽を演じるための建物をいう。
空襲の後に建て直された舞台
昭和20年(1945年)7月の貝塚空襲で、感田神社は本殿・神饌所・神楽殿などを焼失した。現在の感田神社神楽殿は、その9年後に再建された建物である。
登録有形文化財は原則として建設後50年を経た建物が対象になる。昭和29年築の感田神社神楽殿は、登録の時点で築54年。12件のうち最も新しく、戦後の建物で唯一の登録である。
登録基準は「造形の規範となっているもの」である。戦災で失われた社殿を、入母屋造の屋根と高欄付きの縁をもつ伝統的な神楽殿の形で建て直している。
見どころ:外せる柱
感田神社神楽殿の内部は一室で、天井は格天井を張る。東面の中央半間に神棚を造り、ここが神座の側になる。
文化庁の解説が特に記しているのが、西面の中央の柱である。神事の際にはこの柱を取り外し、西面を広く開け放つ。ふだんは柱が立って3間を等分しているが、祭典の日には中央の柱がなくなり、大きな1つの開口が現れる。
西側に立って神楽殿を見ると、正面に神棚、手前に広く開く舞台という構図がつかめる。柱の足元や上部に、取り外しのための仕口の跡が見えないか、探してみるのも面白い。
感田神社神楽殿の見学
感田神社神楽殿は境内の東寄りにあり、外観は自由に見られる。建物に上がることはできず、神事の際に柱が外された状態を見られるのは祭典の日に限られる(2026年9月26日確認)。
神社の年中行事には十日戎の神楽奉奏や例大祭の湯神楽神事があるが、どの行事がこの神楽殿で行われるかは公表されていない。日程と境内への行き方は感田神社のページにまとめてある。撮影の決まりは公表されていないので、神事の最中は控えたい。
Q&A
- 感田神社神楽殿はいつ建てられましたか?
- 昭和29年(1954年)です。昭和20年(1945年)の貝塚空襲で旧神楽殿が焼失した後に再建されました。
- 感田神社神楽殿の特徴は何ですか?
- 神事の際に西面中央の柱を取り外し、西面を広く開け放てることです。内部は一室で格天井を張り、東面中央に神棚を造ります。
- 感田神社神楽殿はなぜ登録有形文化財になったのですか?
- 「造形の規範となっているもの」として登録されました。登録された12件の中で最も新しい建物です。
- 感田神社神楽殿に上がれますか?
- 上がることはできません。外観は境内から見られます(2026年9月26日確認)。
- 感田神社神楽殿は境内のどこにありますか?
- 境内の東寄りに、東西に棟を通して建っています。
基本情報
| 名称 | 感田神社神楽殿 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府貝塚市中905 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物)、登録番号27-0512 |
| 指定年 | 平成20年(2008年)10月23日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、瓦葺、建築面積25㎡(桁行3間、梁間2間半、入母屋造桟瓦葺) |
| 所有者 | 宗教法人感田神社 |
| 公開状況 | 外観見学可。建物への立ち入り不可 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース 感田神社神楽殿(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007391
- 貝塚市 感田神社(登録文化財)
- https://www.city.kaizuka.lg.jp/bunkazai/bunkazaidata/bunkazai/kuni_sitei/tourokubunkazai/kandajinja.html
- 感田神社 公式サイト
- https://www.kandajinja.com/
最終更新日: 2026.09.25