いまも神馬が暮らす厩舎

住吉大社神馬舎は、大阪市住吉区住吉の住吉大社で、表参道に並行する北脇参道の西脇に建つ昭和6年(1931年)の厩舎で、平成30年(2018年)5月10日に国の登録有形文化財に登録された。木造平屋建、切妻造本瓦葺の妻入で、建築面積は23平方メートル。

神馬は神に奉じられた馬で、神社によっては生きた馬を飼い、祭礼に用いる。文化庁の解説によれば、住吉大社神馬舎は現在も厩舎として使われている。住吉大社には神馬「白雪号」がおり、1月7日の白馬神事(あおうましんじ)では、白馬が各本宮を巡拝したあと境内を駆ける。

馬房と馬丁部屋の二つの部分

桁行二間、梁間三間で、切妻屋根の妻側を正面とする妻入の建物である。北側に下屋(げや)を設け、屋根をそのまま葺き下ろしている。内部は、主体部が土間の馬房、下屋が床を張った馬丁部屋で、馬と世話をする人の居場所が一つ屋根の下に収まっている。

文化庁は、現在も厩舎として用いられている、境内をかたちづくる伝統的な構成要素と評価する。建物の格式や装飾ではなく、機能が続いていること自体が評価の中心にある。昭和6年は境内の風致を整える工事が完成した年で、神馬舎もその頃の境内整備のなかで建てられたものである。

本瓦葺の屋根を持つ小さな建物で、北脇参道を歩くと、参道沿いに妻側を見せて建っている。妻の三角形と、北へ葺き下ろした長い屋根の線が、横から見たときの特徴である。

見どころと見学

住吉大社神馬舎は北脇参道の西脇にあり、参道から外観を見ることができる。馬の様子は時間帯によって異なり、常に姿が見られるとは限らない。馬を驚かせないよう、大声やフラッシュ撮影は控えたい。

境内の開門時間内であれば拝観料はかからない。白馬神事は1月7日に行われ、この日は神馬の姿を間近に見られる機会になる。参拝時間と行き方は住吉大社のページにまとめてある。

Q&A

Q住吉大社神馬舎はどこにありますか。
A表参道に並行する北脇参道の西脇に建っています。北脇参道角鳥居から入ると近くにあります。
Q住吉大社神馬舎はいまも使われていますか。
A文化庁の解説によれば、現在も厩舎として使われています。住吉大社には神馬「白雪号」がいます。
Q住吉大社神馬舎の内部はどうなっていますか。
A主体部が土間の馬房、北側の下屋が床張りの馬丁部屋になっており、馬と世話をする人の居場所が一つ屋根の下にあります。
Q住吉大社神馬舎はいつ建てられましたか。
A昭和6年(1931年)の建築です。平成30年(2018年)5月10日に国の登録有形文化財に登録されました。
Q住吉大社神馬舎で神馬を見られますか。
A時間帯によっては見られないこともあります。1月7日の白馬神事では、神馬が本宮を巡拝し境内を駆ける姿を見ることができます。

基本データ

名称住吉大社神馬舎(すみよしたいしゃしんめしゃ)
所在地大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9-89
指定区分国登録有形文化財(建造物) 登録番号27-733
指定年平成30年(2018年)5月10日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、切妻造本瓦葺妻入、建築面積23平方メートル
所有者宗教法人住吉大社
公開状況外観は開門時間内に見学可(参拝無料)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 住吉大社神馬舎
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00012407
大阪府 — 大阪府指定文化財 住吉大社 指定説明(境内の文化財建造物一覧を含む)
https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/26540/01_sumiyoshitaisya_sitei.pdf
住吉大社 公式サイト — 1月の行事
https://www.sumiyoshitaisha.net/events/annualevents/01.html

最終更新日: 2026.10.01