街道沿いに延びる田中家住宅築地塀

田中家住宅築地塀は、大阪府泉大津市助松町の旧紀州街道沿いに江戸時代末期(1830〜1867年)に築かれた瓦葺の塀で、平成19年(2007年)12月5日に登録有形文化財に登録された。助松本陣と呼ばれた田中家の屋敷の東辺を、街道に沿って区切っている。

塀は表門の東北隅から始まり、街道に沿って北へ進み、敷地の北側の境界まで折れ曲がりながら続く。高さは2.3メートル、厚みは足元で65センチ、上部で59センチあり、頂部に桟瓦葺の小さな屋根を載せる。

景観をつくる塀としての価値

田中家住宅築地塀は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。街道から見た田中家の姿は、表門とこの塀でほぼ決まる。門だけが残っても、塀が途切れれば本陣の屋敷としての輪郭は伝わりにくい。

長さについては、文化庁のデータベースの中で二つの数字が並んでいる。構造欄は総延長57メートル、解説文は折れ曲がりを含めた延長51メートルと記す。どの範囲を測ったかの違いと考えられるが、データベースには説明がないため、本記事では両方を示しておく。

足元の犬矢来と中ほどの勝手口

田中家住宅築地塀を街道から眺めるときは、目線を足元に落としたい。街道に面した側には全面にわたって犬矢来が設けられ、塀の裾を泥はねや傷みから守りながら、通りに曲線の陰影をつくっている。

塀の中ほどには勝手口が開く。表門とは別に、日常の出入りに使われた小さな口である。高さ2.3メートルの壁面が続くなかで、この開口が塀の長さを測る目印にもなる。

田中家住宅築地塀の見学

田中家住宅築地塀は旧紀州街道に面しているため、外側は公道から見ることができる。屋敷は個人の住まいで一般公開されていないので、勝手口を含め内側へ入ることはできない。撮影は路上から、通行の妨げにならない位置で行いたい。

Q&A

Q田中家住宅築地塀の長さはどのくらいですか?
A文化庁のデータベースでは、構造欄が総延長57メートル、解説文が折れ曲がりを含む延長51メートルとしています。数え方の違いについての説明はありません。
Q田中家住宅築地塀はいつ造られましたか?
A江戸時代末期(1830〜1867年)とされています。
Q田中家住宅築地塀は見学できますか?
A旧紀州街道に面しているので外側は公道から見られます。屋敷は個人の住まいで一般公開されていないため、内側には入れません。
Q田中家住宅築地塀の足元にある竹の囲いは何ですか?
A犬矢来です。街道に面した側の全面に設けられ、塀の裾を泥はねや傷みから守っています。
Q田中家住宅築地塀の高さと厚さは?
A高さ2.3メートル、厚さは下部で65センチ、上部で59センチです。

基本情報

名称田中家住宅築地塀
所在地大阪府泉大津市助松町2-687-1他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成19年(2007年)12月5日登録
員数1所
寸法総延長57メートル(解説文では折曲り延長51メートル)、高さ2.3メートル
所有者個人
公開状況非公開(外側は旧紀州街道から見られる)

参考文献

最終更新日: 2026.09.24