所沢郷土美術館主屋とは

所沢郷土美術館主屋は、埼玉県所沢市久米にある安政元年(1854年)の医家の住宅で、平成17年(2005年)2月9日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「ところざわきょうどびじゅつかんしゅおく」。

文化庁の記録では、木造平屋建、銅板葺で、建築面積184平方メートル。登録番号は11-0086である。

所沢郷土美術館主屋は、現在、私設美術館「所澤郷土美術館」の展示の場として使われている(所沢市)。

入母屋造の近世住宅

所沢郷土美術館主屋は、敷地の西寄りに東を向いて建つ南北棟で、屋根は入母屋造の銅板葺である(文化庁)。文化庁は、所沢市内に残る数少ない近世の住宅遺構のひとつとしている。

所沢市によれば、主屋を建てたのは平塚家11代の平塚宗順精信である。文化庁の記録では、普請覚帳が残っていて、棟梁は打越村の大工・新左衛門だったことが分かる。建てた年に加えて、建てた人と棟梁の名まで分かる住宅である。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、式台玄関から奥の間へ続く接客空間の意匠が、川越松平藩の侍医を務めた医家の格式を伝えるとして、「造形の規範となっているもの」として登録した。

所沢市は、所沢郷土美術館主屋を医家の格式を伝える貴重な近世住宅遺構と位置づけ、長屋門・土蔵とともに市内で初めて国の登録有形文化財になった建物としている。

見どころ

見どころは東面の式台玄関である。式台は来客を迎えるために玄関に設けた板敷きの段で、格式のある家の入口の構えである。そこから奥の間へ部屋が続く接客の構えに、文化庁は医家の格式を見ている。

外からは、入母屋造の屋根を銅板で葺いた姿を東側から眺めたい。長屋門をくぐって敷地に入ると、主屋はちょうど門と向かい合う位置に建つ。

見学について

所沢郷土美術館主屋は、建物の内部まで入って見られる。私設美術館の展示室として使われており、開館日には市内在住の芸術家の絵画・彫刻・書・工芸品などの展示とあわせて、式台玄関から奥へ続く部屋の構えを見学できる(所沢市)。

所沢市が令和8年(2026年)3月に作成した文化財保存活用地域計画でも、主屋は私設美術館として公開活用されていると記されている。館内の撮影の可否について公的な案内は確認できなかったので、受付で確かめたい。

Q&A

Q所沢郷土美術館主屋はいつ建てられましたか?
A安政元年(1854年)です(文化庁)。
Q所沢郷土美術館主屋は誰が建てましたか?
A所沢市によれば平塚家11代の平塚宗順精信で、棟梁は打越村の大工・新左衛門です(文化庁)。
Q所沢郷土美術館主屋の内部は見学できますか?
Aはい。私設美術館の展示室として使われており、開館日に入館できます(所沢市)。
Q所沢郷土美術館主屋の見どころは?
A式台玄関から奥の間へ続く接客空間で、侍医を務めた医家の格式を伝えます(文化庁)。
Q所沢郷土美術館主屋が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成17年(2005年)2月9日です(文化庁)。

基本情報

名称所沢郷土美術館主屋(ところざわきょうどびじゅつかんしゅおく)
所在地埼玉県所沢市大字久米1447-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成17年(2005年)2月9日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、銅板葺、建築面積184㎡
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況私設美術館として開館日に内部まで見学可(入館無料)

参考文献

所沢郷土美術館主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004523
所沢郷土美術館主屋・長屋門・土蔵(所沢市)
https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/iitokoro/enjoy/bunkakyoyo/bunkazai/kunitourokubunkazai/kyodobijyutukan.html
所沢市文化財保存活用地域計画 第2章 所沢市の文化財の概要(所沢市)
https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/iitokoro/enjoy/bunkakyoyo/bunkazai/bunkazai_keikaku.files/keikaku_2shou.pdf

最終更新日: 2026.10.28