常楽寺三重塔とは:均整のとれた比例と整然とした枝割をもつ室町時代の三重塔

常楽寺三重塔(じょうらくじさんじゅうのとう)は、滋賀県湖南市西寺の常楽寺にある室町時代中期の三重塔で、昭和28年(1953年)3月31日に国宝に指定された。

文化庁の記録では、三間三重塔婆、本瓦葺である。

文化庁によると、応永5年(1398年)の勧進状と、同7年(1400年)の箆書のある瓦から、建立年代が明らかである。

常楽寺三重塔の比例と枝割

文化庁の詳細解説によると、本堂の後方左手の一段高いところに建つ。初重の総間4.56メートル、総高22.8メートルで、三重塔として標準的な規模をもつ。相輪の長さは総高のちょうど3分の1、総高は初重総間の5倍で、いずれも遺構の平均的な数値である。

柱間は、初重総間を15尺として中央間12枝、脇間10枝に割り付け、二重・三重はそこから中央間で2枝、脇間で1枝ずつ減らす明快な枝割による。様式手法は内部の須弥壇を除いて純和様で、きわめて正統的である。

常楽寺三重塔の見どころ

文化庁は、天台宗寺院の塔でありながら、初重内部の板壁に真言八祖像を描くのは興味深いとしている。伝統的な手法による形通りの三重塔で、均整のとれた比例と整然とした枝割計画をもつ、室町時代の三重塔の代表的な遺構とされる。

湖南市観光協会は、高さ約23メートルの塔の完璧なバランスと、垂木が描く美しい線を見どころとしている。

常楽寺三重塔の見学方法

湖南市観光協会によると、令和8年(2026年)5月現在、工事のため拝観は土曜日・日曜日のみの予約制である。

常楽寺の由緒と拝観の案内は、常楽寺のグループページにまとめている。

Q&A

Q常楽寺三重塔はいつ国宝に指定されましたか?
A昭和28年(1953年)3月31日に国宝に指定されました。
Q常楽寺三重塔はいつ建てられたのですか?
A応永5年(1398年)の勧進状と応永7年(1400年)の瓦の箆書から、その頃と明らかです。
Q常楽寺三重塔の大きさは?
A初重の総間4.56メートル、総高22.8メートルです。
Q常楽寺三重塔の内部の特徴は?
A天台宗の塔でありながら、初重の板壁に真言八祖像を描いています。
Q常楽寺三重塔の評価は?
A均整のとれた比例と整然とした枝割をもつ、室町時代の三重塔の代表作とされます。

基本情報

名称常楽寺三重塔(じょうらくじさんじゅうのとう)
所在地滋賀県湖南市西寺6丁目5番1号
指定区分国宝(建造物)
指定年昭和28年(1953年)3月31日指定
員数1基
寸法三間三重塔婆、本瓦葺、初重総間4.56メートル、総高22.8メートル
所有者常楽寺
公開状況2026年5月現在、土日のみ予約制

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「常楽寺三重塔」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1458
湖南市観光協会「常楽寺」
https://www.burari-konan.jp/kanko/shaji/jyourakuji/

最終更新日: 2026.09.29