角家住宅門長屋とは
角家住宅門長屋は、島根県安来市西荒島町にある明治39年(1906年)頃建築の門長屋で、平成15年(2003年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「すみけじゅうたくもんながや」。木造平屋建、瓦葺で、建築面積は36平方メートルある。
角家住宅の敷地の東側、北寄りに建ち、屋敷の出入口を受け持つ。登録番号は32-0015で、文化庁は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」という基準でこの角家住宅門長屋を登録した。主屋や離れ客間が建物の造形で評価されたのに対し、門長屋は屋敷の外まわりの景観をつくる建物として評価されたことになる。
門をはさんで物置と居室を分ける
文化庁の解説によると、角家住宅門長屋は中央からやや北に寄せた位置に両開きの門を設けている。門の北側は板敷の物置、南側は床の間を備えた居室で、門の左右で使い方がはっきり分かれる。
それぞれの部屋を誰が何に使ったかは、解説には書かれていない。読み取れるのは、通り抜けるだけの門ではなく、床の間のある部屋を抱えた長屋だという点である。門を真ん中に置かず北へ寄せたことで、南側の居室のほうが物置より広く取られていることになる。
赤瓦を使わない角家住宅門長屋の外観
角家住宅門長屋の屋根は入母屋造の桟瓦葺である。壁は上部を漆喰塗り、腰の部分を板張りとし、白い壁と板の腰が上下に分かれる素朴な構えになっている。
文化庁の解説はわざわざ、主屋とは違って赤瓦を用いていないと書き添えている。同じ明治39年(1906年)頃の建物でありながら、母屋と門とで瓦を使い分けたことになる。屋根の色の違いは、門長屋と主屋を見比べるときの手がかりになる。
解説は角家住宅門長屋を、明治後期の農村の景観を伝える建物と位置づけている。
角家住宅門長屋の見学
角家住宅門長屋も含め、角家住宅の公開の案内は見当たらない。門をくぐって敷地に入ることは控え、見学や撮影を望む場合は安来市教育委員会文化課に事前に問い合わせたい。
角家住宅門長屋は屋敷の東側に建つ門の建物なので、4件のなかでは敷地の外に最も近い位置にある。ただし道路からどこまで見えるかは確認できていない。行き方と見学の条件は角家住宅のページにまとめた。
Q&A
- 角家住宅門長屋は見学できますか?
- 公開の案内は見当たりません。門から敷地に入ることは控え、見学や撮影を希望する場合は安来市教育委員会文化課に事前に問い合わせてください。
- 角家住宅門長屋はいつ建てられましたか?
- 明治39年(1906年)頃とされ、主屋と同じ頃の建築です。
- 角家住宅門長屋の中はどうなっていますか?
- 中央やや北寄りに両開きの門があり、その北側が板敷の物置、南側が床の間を備えた居室です。
- 角家住宅門長屋は主屋と何が違いますか?
- 文化庁の解説によると、主屋と違って赤瓦を使っていません。壁は上部が漆喰塗り、腰が板張りです。
- 角家住宅門長屋はなぜ登録されたのですか?
- 「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録され、明治後期の農村の景観を伝える建物と評価されています。
基本情報
| 名称 | 角家住宅門長屋(すみけじゅうたくもんながや) |
|---|---|
| 所在地 | 島根県安来市西荒島町字下日白2172 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成15年(2003年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積36平方メートル(木造平屋建、瓦葺) |
| 所有者 | 不明(文化庁データベースに記載なし) |
| 公開状況 | 公開の案内なし |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)角家住宅門長屋
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003692
- 文化遺産オンライン 角家住宅門長屋
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/169002
- 島根県 登録有形文化財(建造物)一覧
- https://www.pref.shimane.lg.jp/life/bunka/bunkazai/shimane/tourokubunkazai2.html
- 安来市 安来市の文化財(問い合わせ先:教育委員会文化課)
- https://www.city.yasugi.shimane.jp/kurashi/bunka/bunkazai/sibunkazai.html
最終更新日: 2026.10.15