角家住宅主屋とは

角家住宅主屋は、島根県安来市西荒島町にある明治39年(1906年)建築の大型の民家で、平成15年(2003年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「すみけじゅうたくしゅおく」。木造2階建、瓦葺で、文化庁のデータベースでは建築面積を237平方メートルとしている。

屋敷のほぼ中央に建ち、門長屋・離れ客間・煉瓦造煙突とともに登録された角家住宅の中心の建物である。登録番号は32-0014で、文化庁は「造形の規範となっているもの」という基準でこの角家住宅主屋を登録した。

3列9室の床上と北側の土間

文化庁の解説によると、角家住宅主屋の床上部は部屋が3列に3室ずつ、計9室並ぶ。その北側に土間を設けた平面である。床上だけで9室という部屋数が、角家住宅主屋の規模をよく示している。

2階は全体には載っていない。西寄りの部分にだけ3室の2階を設けている。土間側の上部がどう使われていたかは、文化庁の解説からは分からない。

規模については資料に差がある。文化庁は建築面積を237平方メートルとし、島根県の登録有形文化財一覧は285平方メートルとしている。本ページでは文化庁の値を採った。

四方の庇と海鼠壁がつくる豪壮な外観

角家住宅主屋の外観は、文化庁が「豪壮」と評する見どころである。屋根は入母屋造の桟瓦葺で、建物の4方すべてに瓦葺の庇を巡らせる。大屋根の下にもう一段、庇の屋根が回る形になり、建物は実際より大きく、重く見える。

壁の仕上げにも手がかかっている。庇の上の壁と、妻壁の下の部分を海鼠壁とする。庇の屋根のすぐ上に格子模様の帯が走り、瓦の屋根と壁の境目を引き締めている。同じ屋敷の門長屋の解説は、主屋とは違って赤瓦を使っていないと記しており、角家住宅主屋の屋根には赤瓦が用いられていることがうかがえる。

文化庁は角家住宅主屋を大規模な民家建築の好例と位置づけている。

角家住宅主屋の見学

角家住宅主屋の内部が公開されているという案内は見当たらない。所有者の記載も公的な資料に無いため、個人の住まいとして扱い、敷地には立ち入らないようにしたい。見学や撮影を望む場合は、安来市教育委員会文化課に事前に問い合わせる。

角家住宅主屋は敷地の中央に建つので、敷地の外から見るとすれば、門長屋の屋根越しに入母屋の大屋根と四方の庇の重なりを探すことになる。ただし道路からの見え方は確認できていない。行き方と見学の条件は角家住宅のページにまとめた。

Q&A

Q角家住宅主屋は見学できますか?
A内部公開の案内は見当たらず、所有者も公表されていません。個人の住まいとして扱い、見学や撮影を希望する場合は安来市教育委員会文化課に事前に問い合わせてください。
Q角家住宅主屋はいつ建てられましたか?
A明治39年(1906年)の建築です。門長屋・離れ客間・煉瓦造煙突も同じ頃の建築とされています。
Q角家住宅主屋の「角」は何と読みますか?
A文化庁のふりがなでは「すみ」と読み、全体で「すみけじゅうたくしゅおく」です。
Q角家住宅主屋の間取りはどうなっていますか?
A床上部が3列に9室並び、その北側に土間があります。2階は西寄りの部分に3室だけ設けられています。
Q角家住宅主屋の外観の特徴は何ですか?
A入母屋造の桟瓦葺の屋根に、4方すべて瓦葺の庇を巡らせ、庇の上や妻壁の下部を海鼠壁としている点です。

基本情報

名称角家住宅主屋(すみけじゅうたくしゅおく)
所在地島根県安来市西荒島町字下日白2172
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成15年(2003年)登録
員数1棟
寸法建築面積237平方メートル(木造2階建、瓦葺)
所有者不明(文化庁データベースに記載なし)
公開状況公開の案内なし

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)角家住宅主屋
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003691
国指定文化財等データベース(文化庁)角家住宅門長屋
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003692
文化遺産オンライン 角家住宅主屋
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/140961
島根県 登録有形文化財(建造物)一覧
https://www.pref.shimane.lg.jp/life/bunka/bunkazai/shimane/tourokubunkazai2.html
安来市 安来市の文化財(問い合わせ先:教育委員会文化課)
https://www.city.yasugi.shimane.jp/kurashi/bunka/bunkazai/sibunkazai.html

最終更新日: 2026.10.15