赤レンガ捺染工場とは

トチセン(旧足利織物)赤レンガ捺染工場は、栃木県足利市福居町にある大正2~8年(1913年~1919年)の煉瓦造の捺染工場で、平成11年(1999年)11月18日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「とちせん(きゅうあしかがおりもの)あかれんがなっせんこうじょう」。

文化庁の記録では、煉瓦造平屋建、瓦葺で、建築面積1,587平方メートル。登録番号は09-0021である。

煉瓦の外壁と木造の軸組

トチセン(旧足利織物)赤レンガ捺染工場は、煉瓦造の外壁の内側に木造の軸組を組んだ、広大な平屋の工場である(文化庁)。屋根は6連の鋸屋根で、連なる屋根が大きな作業空間を覆っている。

捺染は、型や版を使って布に染料で柄を刷り込む工程をいう。赤レンガ捺染工場は、トチセンの敷地に残る登録3件のうち最も大きく、建築面積はサラン工場の4倍を超える(文化庁)。

足利市によれば、この工場は大正時代の初めに設立された足利織物会社が輸出向けの綿織物を生産するために建てたもので、足利で最初の近代工業にあたる。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、頂部まで立ち上がる柱型と重厚な軒蛇腹で縁取った妻壁の意匠、出入口や窓の大きな開口部を一枚石のまぐさ石で支える手法を特色として挙げ、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録した。

足利市は、サラン工場とともに、大規模な赤レンガの工場建築群として唯一現存する建物としている。

見どころ

見るべきは妻壁である。柱型が頂部まで立ち上がり、重い軒蛇腹が輪郭を縁取る(文化庁)。6連の鋸屋根の端部がそのまま壁面のリズムになっている。

出入口や窓の上には、一枚石のまぐさ石が渡されている(文化庁)。大きな開口を煉瓦のアーチではなく石一本で受けているので、開口の幅と石の長さを見比べたい。

見学について

足利市は赤レンガ捺染工場を通常非公開としている。工場は株式会社トチセンの敷地内にあり、内部に入れる機会は限られる。

Q&A

Qトチセン赤レンガ捺染工場はいつ建てられましたか?
A大正2~8年(1913年~1919年)の建築です(文化庁)。
Qトチセン赤レンガ捺染工場の屋根はどんな形ですか?
A6連の鋸屋根です。煉瓦の外壁の内側を木造の軸組で支えています(文化庁)。
Qトチセン赤レンガ捺染工場の見どころは?
A柱型と軒蛇腹で縁取った妻壁と、大きな開口部を一枚石で受けるまぐさ石です(文化庁)。
Qトチセン赤レンガ捺染工場は見学できますか?
A足利市は通常非公開としています。
Qトチセン(旧足利織物)赤レンガ捺染工場が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成11年(1999年)11月18日です(文化庁)。

基本情報

名称トチセン(旧足利織物)赤レンガ捺染工場(とちせん(きゅうあしかがおりもの)あかれんがなっせんこうじょう)
所在地栃木県足利市福居町1151-1他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成11年(1999年)11月18日登録
員数1棟
寸法煉瓦造平屋建、瓦葺、建築面積1,587㎡
所有者株式会社トチセン
公開状況通常非公開(足利市)

参考文献

トチセン(旧足利織物)赤レンガ捺染工場(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00001406
トチセン(旧足利織物)赤レンガ捺染工場・赤レンガサラン工場(足利市)
https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/education/000029/000169/000627/p000942.html

最終更新日: 2026.10.20