山頂の思親閣に建つ鐘撞堂
身延山久遠寺奥之院思親閣鐘堂は、山梨県南巨摩郡身延町身延の身延山久遠寺で、標高1,153メートルの身延山頂にある奥之院思親閣に建つ昭和10年(1935年)の鐘堂で、令和2年(2020年)8月17日に国の登録有形文化財に登録された。
奥之院思親閣は、日蓮聖人が西谷の草庵から山頂へ登り、故郷の両親と師をしのんだと伝わる霊場である。鐘堂は、同じ年に建てられた思親閣仁王門とともに山頂の境内を構える。仁王門は平成30年(2018年)に先に登録され、鐘堂は令和2年(2020年)に加わった。
山頂へは本堂の裏から身延山ロープウェイで約7分、徒歩では登山道で約2時間かかる。
内に傾けた4本の丸柱
文化庁の記録では、木造、銅板葺、面積13平方メートル。方1間の小さな建物で、屋根は入母屋造の瓦棒銅板葺である。
4本の丸柱はわずかに内側へ傾ける内転びとし、虹梁形の内法貫と頭貫で固める。各面の内法貫の上には大瓶束を立てる。組物は出組を柱間にも詰め、内部では出三斗で鏡天井を受ける。
文化庁の解説は、身延山久遠寺奥之院思親閣鐘堂を、軸部が堅牢で軒の出も深く、安定感のある姿の鐘撞堂と評している。
見どころと見学
身延山久遠寺奥之院思親閣鐘堂では、柱の足元から見上げて、4本の丸柱が内に傾く様子を確かめたい。各面の大瓶束と、軒下に詰めて並ぶ出組の組物も見どころである。
鐘を撞けるかどうか、内部の鏡天井を見られるかについて、公式サイトに案内は見当たらない。奥之院への参詣や行事は奥之院へ直接問い合わせるよう寺は案内している。屋外の撮影は自由である。参拝時間と境内への行き方は身延山久遠寺のページにまとめてある。
Q&A
- 身延山久遠寺奥之院思親閣鐘堂はどこにありますか。
- 標高1,153メートルの身延山頂にある奥之院思親閣にあります。
- 身延山久遠寺奥之院思親閣鐘堂はいつ建てられましたか。
- 昭和10年(1935年)の建築で、思親閣仁王門と同じ年です。
- 身延山久遠寺奥之院思親閣鐘堂の柱にはどんな特徴がありますか。
- 4本の丸柱を内側へ傾ける内転びとし、虹梁形の内法貫と頭貫で固めています。
- 身延山久遠寺奥之院思親閣鐘堂へはどうやって行きますか。
- 本堂の裏から身延山ロープウェイで約7分、または登山道を約2時間歩いて山頂へ上がります。
- 身延山久遠寺奥之院思親閣鐘堂はいつ登録有形文化財になりましたか。
- 令和2年(2020年)8月17日に登録されました。
基本データ
| 名称 | 身延山久遠寺奥之院思親閣鐘堂(みのぶさんくおんじおくのいんししんかくしょうどう) |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県南巨摩郡身延町身延4222 |
| 指定区分 | 国登録有形文化財(建造物) 登録番号19-0154 |
| 指定年 | 令和2年(2020年)8月17日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造、銅板葺、面積13平方メートル、方1間 |
| 所有者 | 宗教法人身延山久遠寺 |
| 公開状況 | 外観見学可(山頂までロープウェイ約7分・屋外撮影可) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)— 身延山久遠寺奥之院思親閣鐘堂
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013391
- 身延山久遠寺 公式サイト — 境内案内
- https://www.kuonji.jp/precincts/
- 身延山久遠寺 公式サイト — 奥之院思親閣・七面山敬慎院
- https://www.kuonji.jp/annex/
- 身延山ロープウェイ — ご利用料金
- https://www.minobusanropeway.co.jp/fee/
- 身延山久遠寺 公式サイト — よくある質問
- https://www.kuonji.jp/faq/
最終更新日: 2026.10.01