山頂の奥之院を守る仁王門
身延山久遠寺思親閣仁王門は、山梨県南巨摩郡身延町身延の身延山久遠寺で、標高1,153メートルの身延山頂にある奥之院思親閣に建つ昭和10年(1935年)の門で、平成30年(2018年)5月10日に国の登録有形文化財に登録された。
思親閣は、日蓮聖人が身延に住んだ9年の間、西谷の草庵から山頂へ登り、はるか房州小湊の両親と師の道善房をしのんだと伝わる場所で、寺は「思親大孝の霊場」と呼ぶ。寺の境内案内は、思親閣は山頂にあり、仁王尊像を祀る仁王門が境内を守護すると記している。
山頂へは、本堂の裏から身延山ロープウェイで約7分、または登山道を歩いて約2時間で上がる。同じ昭和10年(1935年)には、奥之院思親閣の鐘堂も建てられた。
仁王像を納める3間1戸の八脚門
文化庁の記録では、木造平屋建、銅板葺、建築面積35平方メートル。形式は3間1戸の八脚門で、正面3間のうち中央の1間を通路とし、親柱の前後に控柱を立てる。屋根は切妻造の瓦棒銅板葺である。
両端の間は前方を土間とし、後方は板床に壇を設けて仁王像を安置する。軸部は内法虹梁と頭貫で固め、軒廻りは出組の組物に中備の蟇股と支輪を付け、妻飾は二重虹梁とする。
文化庁は身延山久遠寺思親閣仁王門の意匠を充実したものと評し、格調ある表構えをかたちづくると記している。
見どころと見学
身延山久遠寺思親閣仁王門では、両端の間の奥の壇に立つ仁王像と、軒下の組物の間に置かれた蟇股を見たい。妻側に回れば、二重の虹梁を重ねた妻飾りが見える。
門は屋外にあり、久遠寺は屋外の撮影を自由としている。奥之院思親閣への参詣や行事については、奥之院へ直接問い合わせるよう寺は案内している。参拝時間と境内への行き方は身延山久遠寺のページにまとめてある。
Q&A
- 身延山久遠寺思親閣仁王門はどこにありますか。
- 標高1,153メートルの身延山頂にある奥之院思親閣に、昭和10年(1935年)に建てられました。
- 身延山久遠寺思親閣仁王門には何が安置されていますか。
- 両端の間の後方に壇を設け、仁王像を安置しています。
- 身延山久遠寺思親閣仁王門はどのような形式の門ですか。
- 3間1戸の八脚門で、屋根は切妻造の瓦棒銅板葺です。
- 身延山久遠寺思親閣仁王門へはどうやって行きますか。
- 本堂の裏から身延山ロープウェイで約7分、または登山道を約2時間歩いて山頂へ上がります。
- 身延山久遠寺思親閣仁王門はいつ登録有形文化財になりましたか。
- 平成30年(2018年)5月10日に登録されました。
基本データ
| 名称 | 身延山久遠寺思親閣仁王門(みのぶさんくおんじししんかくにおうもん) |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県南巨摩郡身延町身延4222 |
| 指定区分 | 国登録有形文化財(建造物) 登録番号19-135 |
| 指定年 | 平成30年(2018年)5月10日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、銅板葺、建築面積35平方メートル、3間1戸八脚門 |
| 所有者 | 宗教法人身延山久遠寺 |
| 公開状況 | 外観見学可(山頂までロープウェイ約7分・屋外撮影可) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)— 身延山久遠寺思親閣仁王門
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00012359
- 身延山久遠寺 公式サイト — 境内案内
- https://www.kuonji.jp/precincts/
- 身延山久遠寺 公式サイト — 奥之院思親閣・七面山敬慎院
- https://www.kuonji.jp/annex/
- 身延山ロープウェイ — ご利用料金
- https://www.minobusanropeway.co.jp/fee/
- 身延山久遠寺 公式サイト — よくある質問
- https://www.kuonji.jp/faq/
最終更新日: 2026.10.01