愛知県の登録有形文化財
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愛知県一宮市にある墨会館は、世界的建築家・丹下健三が1957年に設計した愛知県内唯一の作品です。ダブルビームの大梁や打放しコンクリートなど丹下の初期作品の特徴を色濃く残し、2008年に国の登録有形文化財に登録されました。現在は生涯学習センター・公民館として活用され、無料で建物見学も可能です。
愛知県瀬戸市に佇む瀬戸永泉教会礼拝堂は、明治33年(1900年)に建てられた国登録有形文化財です。和洋折衷のトラス構造や六角形のステンドグラスなど、明治期の教会建築の姿を今に伝える貴重な礼拝堂の魅力をご紹介します。
愛知県小牧市の史跡小牧山中腹に建つ創垂館は、明治21年に迎賓施設として建てられ、後に尾張徳川家の所有となった木造平屋の上質な座敷棟。令和4年に建設当初の姿へ復原され、令和7年8月に国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。寄棟造り桟瓦葺の落ち着いた意匠と広々とした式台玄関が、明治の格式を今に伝えます。
名古屋市東区の徳川園内にひっそりと佇む蘇山荘は、1937年(昭和12年)の名古屋汎太平洋平和博覧会の迎賓館和館として建てられ、博覧会後に徳川園へ移築された木造平屋建ての近代和風建築。木曽檜の良材をふんだんに用いた贅沢な造りで、戦災を奇跡的に免れ、戦後は結婚式場、現在はカフェとして利用されています。2014年に国の登録有形文化財に登録されました。
愛知県江南市の滝中学校・高等学校敷地内にある滝学園講堂は、昭和8年(1933年)に竣工し、平成13年(2001年)に登録有形文化財に登録された鉄筋コンクリート造の講堂です。創設者・滝信四郎の依頼を受け、村瀬國之助が設計、安藤組が施工。装飾を抑えた近代的な意匠と、3連出入口やペディメント風の妻面に象徴される静謐な格式が魅力で、令和5年の改修を経て今も現役で卒業式や入学式に使われています。予約制で公開見学が可能です。
愛知県江南市の滝中学校・高等学校キャンパスに建つ滝学園図書館は、1933年に建てられた一階部分の上に1965年に二階部分が増築された、戦前と戦後の建築様式が一棟に重なる稀有な登録有形文化財です。創建当時と同じ「学びの場」として今も生徒たちに使われ続け、2023年の丁寧な改修によって創建時の漆喰壁、貸出カウンター、閲覧室の意匠が復原されました。同じ敷地内に建つ本館・講堂とともに、愛知県を代表する近代教育建築群を形づくっています。
愛知県江南市にある滝学園本館は、1926年(大正15年)に滝実業学校の本館として竣工した鉄筋コンクリート造2階建ての校舎です。設計は村瀬國之助、施工は名古屋の安藤組。屋根中央の時計塔は地域の景観のシンボルとして親しまれ、2001年に国の登録有形文化財に登録されました。現役の教室棟が文化財として登録されている全国的にも珍しい例で、学園文化財室への事前予約により内部見学が可能です。
愛知県新城市大海、豊川の右岸に鎮座する瀧神社。寛文12年(1672年)建立の本殿は建築面積わずか2.4平方メートルの一間社流造で、平成25年に登録有形文化財となった。覆殿に納まり直接の拝観はできない。
愛知県犬山市の城下町、西古券に残る瀧野家住宅蔵。明治中期の土蔵造2階建で、腰の海鼠壁や両開土戸が見どころです。2004年に登録有形文化財となった、間口の狭い町家の深い奥行きを今に残す一棟を紹介します。
名古屋・覚王山にある爲三郎記念館の母屋「爲春亭」。実業家・古川爲三郎が昭和9年に建てた数寄屋造りで、懸造りで庭にせり出す。2018年に他5棟とともに国の登録有形文化財となった、公開中の近代和風建築です。
名古屋・池下に残る古川爲三郎邸の正門。間口約1.6mの小さな数寄屋の門で、節付丸太の柱に土壁、花狭間の板扉、扇状の磨き丸太垂木を備える。平成30年に登録有形文化財となり、爲三郎記念館の入口として公開されている。
名古屋の爲三郎記念館の庭に建つ、わずか1.8平方メートルの杉皮葺の便所。はじめから使うことを想定しない観賞用の砂雪隠で、2018年に登録有形文化財となった六棟のひとつ。茶の湯がもてなしと清らかさを託した小さな一棟を訪ねる。
名古屋・千種区の旧古川爲三郎邸の庭園に建つ登録有形文化財の茶室、知足庵。昭和初期の建築で、国宝の如庵に学んだ二畳半台目を基本に、台形の床の間や点前座の落天井など独自の意匠を凝らした小間。母屋や庭園とともに一般公開されている。
名古屋・古川美術館の分館、爲三郎記念館に建つ間口約1.2メートルの腕木門。磨き丸太とこけら葺の数寄屋意匠をもち、2018年に他の五棟とともに登録有形文化財となった昭和初期の小門の魅力と見どころを紹介する。
実業家古川爲三郎の旧邸庭園に立つ茶室知足庵の待合。杉皮葺の片流れ屋根や疎垂木の深い軒、東面の下地窓を備えた野趣のつくりで、平成30年に爲春亭など邸内6棟とともに登録有形文化財となった名古屋の小さな茶庭の建造物です。
愛知県知多市岡田の知多岡田簡易郵便局は、明治三十五年建築の木造二階建。寄棟造桟瓦葺の洋風局舎で、鬼瓦には〒マークが残る。知多市初の登録有形文化財でありながら、今も切手を買える現役の簡易郵便局として木綿の町に建つ。
名古屋市東区の長母寺庫裡は文政11年(1828年)築の登録有形文化財。棟札に大工棟梁・川合半七の名が残る。説話集『沙石集』を著した無住ゆかりの寺で、本堂は震災後の再建だが庫裡はそれ以前の姿をよくとどめる。
名古屋市東区の長母寺に立つ山門は、十八世紀後半に建てられた薬医門。三間一戸、切妻造・本瓦葺で、間口は約四・八メートルと大きく、国の登録有形文化財である。『沙石集』を著した無住ゆかりの禅寺の入口に、石段をのぼった先で静かに構える。
名古屋市東区の臨済宗長母寺の本堂は、明治24年の濃尾大地震で失われた後、明治27年に再建された方丈形式の登録有形文化財。寺は『沙石集』を著した無住一円が開いた禅寺で、尾張万歳発祥の地としても知られる。
明治20年に建てられた知立神社祭文殿及び廻廊は、本殿から拝殿までを一直線につなぐ尾張造の社殿群の中心に建つ。檜皮葺の屋根が左右に連なる重厚な木造建築で、三河に残る尾張式の貴重な例として平成26年に国の登録有形文化財となった。