愛知県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 愛知県愛知県に所在する重要文化財。
愛知県津島市にある桃山時代の社殿。三間社流造、檜皮葺で、文化庁は年代を慶長10年(1605年)とする。大正9年(1920年)に重要文化財へ指定された。境内の楼門は昭和33年の別指定で、建立は楼門のほうが古い。
名古屋市東区にある江戸時代の茶碗で、本阿弥光悦の作。高さ8.8センチメートル。全面に黒釉を掛けるが一部が極薄く、黒褐色の器膚が現れる。光悦黒楽茶碗の特色を最もよく示すとされ、平成19年に重要文化財となった。
名古屋市蓬左文庫が所蔵する続日本紀の写本40冊。うち巻11から巻40は現存最古の写本とされ、13世紀後半の写しと推定される。金沢文庫旧蔵の駿河御譲本で、昭和29年(1954年)に重要文化財に指定された。
愛知県名古屋市東区徳川町の徳川美術館が保管する羽織1領である。時代の欄は安土・桃山だが、年代の欄のほうは1601年から1700年である。平成16年(2004年)に重要文化財へと指定された1領の羽織である。
平安時代後期の歴史物語『大鏡』。文徳天皇から後一条天皇までの宮廷史を、藤原道長の栄華を軸に紀伝体で語る。愛知県の個人が蔵する六巻本「東松本」は記事の少ない古本系の古写本で、昭和28年に重要文化財に指定された。
織部角形鉢は愛知県内の個人が所有する桃山時代の織部焼の鉢1口で、昭和42年に重要文化財に指定された。轆轤を離れた四角い器形は桃山の茶の湯が求めた造形であり、慶長期の美濃の連房式登窯で焼かれた懐石の器と考えられる。
愛知県に伝わる重要文化財「刀〈無銘(吉岡一文字)〉」は、鎌倉時代中期から末期にかけて備前国で隆盛を誇った吉岡一文字派の作と極められる名刀です。大磨上ながら鮮やかな乱映りが立ち、丁子に互の目交じり飛焼を伴う華麗な刃文に同派の特色が表れています。地刃の健全さと優れた出来映えから、昭和32年に重要文化財に指定されました。鎌倉期の備前刀の魅力と、五箇伝の頂点を成す備前伝の伝統美に触れる、貴重な一振りです。
鎌倉時代末から南北朝時代に活躍した名工・貞宗の作と伝わる大磨上の打刀。尾張徳川家伝来の重要文化財で、現在は愛知県名古屋市の名古屋刀剣博物館(名古屋刀剣ワールド)に収蔵されています。豪壮な姿と冴えた地鉄、奥ゆかしい刃文をご鑑賞いただけます。
後世の大磨上によって銘を失いながら、地鉄と刃文の健全さ、そして乱れ込む帽子の働きから、来派の名工・二字国俊の作と極められた鎌倉時代の重要文化財。刃長66.9センチの堂々たる一振を、名古屋の刀剣博物館「メーハク」で見るための手引き。
鎌倉時代初期、備中古青江派の刀工・守利の作と伝わる無銘の刀で、1950年指定の重要文化財です。在銘作の稀な守利を澄んだ地鉄と逆がかる刃文から読み解き、個人蔵の本作に代えて名古屋で青江を鑑賞できる場所も案内します。
愛知県の個人が所蔵する重要文化財「刀〈無銘来国光〉」。鎌倉時代末期に京の名工・来国光が鍛え、徳川将軍家に伝来した刃長69.6cmの名刀です。山城伝・来派の精緻な地鉄と気品ある直刃、1960年の重文指定に至った価値、そして来国光の他作品を鑑賞できる名古屋の博物館もあわせてご紹介します。
刀〈銘出羽大掾藤原国路〉は愛知県内の個人が所有する江戸時代の刀1口で、昭和34年に重要文化財に指定された。作者は堀川国広門下の高弟である国路で、銘に含まれる受領名が制作年代を1610年代半ば以降に絞り込む。
愛知県陶磁美術館に収蔵される菊花文三耳壺〈丹波〉は、13世紀初頭に日本六古窯のひとつ丹波窯で焼かれた重要文化財です。篦彫りによる精緻な菊花文と完全な器形を保つ中世陶芸の最高傑作。丹波焼の歴史、見どころ、アクセス情報をご紹介します。
重要文化財・黒糸威胴丸具足は、徳川四天王の一人・本多忠勝(1548〜1610年)が着用した戦国時代の甲冑です。大鹿角の脇立兜、獅噛の前立、金箔押の大数珠を特徴とし、57回の合戦で一度も傷を負わなかった伝説の武将の精神と工夫が凝縮されています。愛知県岡崎市の三河武士のやかた家康館に寄託されています。
袈裟襷文銅鐸は福井県坂井郡大石村大字井向、現在の坂井市春江町から出土した弥生時代の青銅祭器で、昭和28年に重要文化財に指定された。丘陵ではなく福井平野の自然堤防上から出た異例の一点で、いまは愛知県内の個人が所有し非公開である。
絹本著色釈迦三尊像は愛知県碧南市の林泉寺が所有する鎌倉時代13世紀の仏画で、令和6年8月に重要文化財に指定された。縦82.8センチの小画面に截金を尽くした優品で、碧南市藤井達吉現代美術館に寄託され、特別展の折にのみ公開される。
真理を見つめる仏の眼を神格化した仏眼仏母を中心に、三層の八葉蓮華へ諸尊を配した鎌倉時代の別尊曼荼羅。現世と来世の所願成就を願う仏眼法の本尊として用いられた、愛知県に伝わる個人蔵の重要文化財で、縦約114センチの一幅。
肩に流れる緑のビードロ釉と、底を覆う黒い焦げ膚。桃山時代に伊賀で焼かれた花生「芙蓉」は、高さ28.3センチの小さな器に歪みと作為の美を凝縮する。織部好みと伝わる重要文化財の見どころと、古伊賀を見られる場所を紹介する。
愛知県の個人が所蔵する『古今和歌集』の古筆「筋切」。金銀の揉箔や銀泥の界線で飾った料紙に、平安後期の能書藤原定実が和歌を書写したと推定される。もとは関戸家に伝わった上巻の一部で、1952年に重要文化財に指定された。
国宝「古今和歌集残巻(関戸本)」の魅力を徹底解説。11世紀の卓越した仮名書道、紫・藍・茶・緑の美しい染紙、藤原行成伝承の書風の特徴、断簡を鑑賞できる美術館情報まで、海外の方にも分かりやすくご紹介します。