愛知県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 愛知県愛知県に所在する重要文化財。
名古屋市内の神社建築で唯一、国の重要文化財に指定された富部神社本殿。慶長11年に松平忠吉が寄進した一間社流造の社殿で、向拝の象鼻木鼻や蟇股の彫刻に桃山時代の意匠を伝える。柵外から細部を間近に眺められる。
蟹江町須成の冨吉建速神社本殿は、室町後期の一間社流造・檜皮葺。隣の八劔社本殿とともに昭和二十八年に重要文化財に指定された。両社の祭礼は、ユネスコ無形文化遺産に登録された百日にわたる川祭り・須成祭として知られる。
豊橋市八町通の豊橋ハリストス正教会聖使徒福音者馬太聖堂は、大正二年(一九一三)竣工の木造ビザンチン様式の正教会聖堂。司祭建築家・河村伊蔵の設計と推測され、山下りんのイコンを蔵する。県内最古の正教会聖堂で、平成二十年に重要文化財に指定された。
名古屋市の名古屋城に残る重要文化財の二つの門。旧二之丸東二之門と二之丸大手二之門は慶長十七年頃の高麗門で、空襲を免れた創建期の貴重な遺構。昭和五十年指定。枡形の防御の工夫や鉄具の細部を間近に観察できる。
豊川市八幡町の八幡宮本殿は、文明九年(一四七七)建立の三間社流造・檜皮葺。鎌倉の簡素と江戸の装飾の中間にあたる室町建築で、屋根の曲線や波形彫刻、懸魚が見どころ。三河一国一社の国府八幡宮で、隣には三河国分寺跡が広がる。
名古屋市昭和区の八勝館は、材木商の明治期別荘を始まりとする料亭。令和二年に九棟と土地が重要文化財に指定された。中心は堀口捨己が昭和二十五年に昭和天皇の宿泊所として設計した御幸の間棟で、近代数寄屋の到達点として知られる。
愛知県豊橋市の東観音寺に佇む多宝塔は、大永8年(1528年)頃に建立された国指定重要文化財です。唐様と和様が融合した折衷様式の三間多宝塔で、宝永地震の大津波を乗り越えて約500年の歴史を伝えます。白漆喰の亀腹やこけら葺の屋根など、室町時代後期の建築的特徴をよく残す貴重な遺構をご紹介します。
愛知県新城市の鳳来寺山に佇む重要文化財・鳳来寺仁王門。慶安4年(1651年)に徳川三代将軍家光が寄進した朱塗りの楼門は、四方に施された精緻な彫刻と霊山の自然が織りなす美しい景観が魅力です。
愛知県江南市に佇む曼陀羅寺書院は、室町風の書院造を今に伝える国指定重要文化財です。関ヶ原の戦いの前哨戦で東軍の軍議が行われた歴史の舞台であり、江戸時代には巡見使の接待にも使われました。藤の名所としても知られる曼陀羅寺の見どころをご紹介します。
愛知県江南市に佇む曼陀羅寺正堂は、紫宸殿を模した柱配置を持つ重要文化財建築です。蜂須賀家政が寄進した寛永9年(1632年)再建の檜皮葺本堂の見どころや藤まつり情報、アクセスをご紹介します。
愛知県稲沢市の萬徳寺に建つ多宝塔は、室町後期に建立された国指定重要文化財。檜皮葺の優美な姿と和様建築の粋を今に伝える、尾張地方を代表する歴史的建造物です。
愛知県稲沢市の「ぼたん寺」萬徳寺の境内に佇む鎮守堂は、享禄3年(1530年)建立、一間社流造・檜皮葺の小社で、室町時代末期の建築意匠を今に伝える国指定重要文化財です。隣接する多宝塔とともに巡る、JR稲沢駅から徒歩約8分の文化財散策をご案内します。
明治12年に完成し、明治天皇の行幸を迎えた現存唯一の明治初期県庁舎。間口54mの擬洋風建築の傑作を、愛知県犬山市の博物館明治村でゆっくりとご見学いただけます。
愛知県春日井市の密蔵院多宝塔は、密教の塔形式でありながら禅宗様を取り入れた室町中期の重要文化財。隅へ強く反り上がる軒が特徴で、かつて末寺七百を擁した大寺の境内に、中世から残る唯一の建造物として立つ。大正9年指定。
名古屋市守山区に佇む龍泉寺仁王門は、慶長12年(1607年)建立の三間一戸楼門。入母屋造、柿葺きの優雅な姿は、昭和3年に国の重要文化財に指定されました。庄内川を望む高台に立つ尾張四観音の名刹で、400年以上の時を超えて参拝者を迎え続けています。
愛知県岡崎市に鎮座する六所神社は、徳川家康公の産土神として江戸幕府の厚い保護を受けた由緒ある神社です。三代将軍家光公の命で造営された本殿・幣殿・拝殿・神供所と楼門の五棟が国の重要文化財に指定されており、金箔と極彩色に彩られた権現造の社殿は日光東照宮にも通じる壮麗さを誇ります。安産の神様としても信仰を集める名社の歴史と見どころをご紹介します。
愛知県豊田市の豊田大塚古墳から出土した須恵器一括は、1995年に国の重要文化財に指定された装飾須恵器の最高水準の作例。脚付壺、四連坏付器台、子持壺付器台など造形豊かな祭祀器が一式そろい、高校日本史の教科書にも掲載されています。現在は2024年に開館した豊田市博物館で公開されています。
豊橋市美術博物館に収蔵される国の重要文化財「愛知県馬越長火塚古墳出土品」は、東海地方最大級の前方後円墳から出土した鉄地金銅装馬具・玉類・須恵器の一括資料です。棘葉形杏葉などヤマト王権との結びつきを示す華麗な副葬品から、6世紀末葉に穂の国を治めた大首長の姿が浮かび上がります。
愛知県蒲郡市に伝わる重要文化財「範永宅歌合・越中守頼家歌合」は、平安時代に開かれた二つの歌合の記録を一巻に収めた紙本墨書の貴重な古写本。『類聚歌合』二十巻本の一部をなし、平安貴族の和歌文化と地方歌壇の活動を今に伝える。
熱田神宮に伝わる重要文化財「鏡及鏡箱」は、平安時代末期から鎌倉時代にかけて作られた青銅鏡と蒔絵漆芸の鏡箱の組合せです。松竹双鶴文の円鏡・八稜鏡、桐鳳凰や蓬莱を描いた華麗な蒔絵箱が、当時の宮廷美と奉納文化を今に伝えます。名古屋・熱田神宮宝物館でじっくり鑑賞できる、王朝美術の精華をご紹介します。