旧内田家住宅とは
旧内田家住宅は、愛知県知多郡南知多町内海の内海船の有力船主、内田佐七家の屋敷で、明治2年(1869年)に建てられ、平成29年(2017年)7月31日に国の重要文化財に指定された。読みは「きゅううちだけじゅうたく」。文化庁の記録では、木造、一部二階建、桟瓦葺で、建築面積は235.19平方メートル。所有者は南知多町である。
南知多町によれば、2代目内田佐七が建てた屋敷で、主屋、座敷、いんきょ、新納屋と複数の小屋や蔵からなる。最も古い主屋と座敷の部分は、棟札や古図から明治2年(1869年)の竣工が確認できる。太平洋側に現存する廻船船主の家屋のなかでも大規模で、当時の船の船材が部分的に残されている。
重要文化財としての価値
文化庁の解説によれば、旧内田家住宅は廻船業で栄えた内海地区を代表する廻船主の住宅である。主屋の周囲に多数の附属屋が建ち並んで豪壮な屋敷構えをつくり、主屋は広い土間に重厚な梁を架け、居室部には「仏間」と「神屋」と呼ばれる部屋を並べる。主屋に接続する座敷は上質なつくりで、廻船主たちが「戎講」という寄合を開いていたと伝える。
文化庁は、主屋の平面形式や附属建物の構成に廻船主の住宅としての特徴をよく備え、明治初期に成立した屋敷構えをほぼ完全にとどめており、太平洋側で希少な廻船主の住宅として高い価値をもつと評価している。南知多町は、屋敷構えが庄屋格に相当する規模と格式を備えていると紹介している。
見どころ
主屋は南北3室、東西2列の六間取りを基本とし、中央奥の部屋が仏間と神屋に分かれる(南知多町)。広い神屋には航海安全の金刀比羅宮をはじめとする神が祀られ、廻船主の信仰の深さを伝えている。「にわ」と呼ばれる土間の上には太い梁を組んだ豪快な小屋組が見え、煙出しが設けられている。
座敷は屋敷で最も格式の高い建物で、「上の間」「次の間」「茶の間」「奥のこま」からなる。上の間には付書院、床の間、床脇の座敷飾りがあり、木目の美しい天井板は屋久杉といわれる。三畳台目の茶の間には数寄屋造の特徴が表れる。座敷の南の主庭には、津藩の藤堂家から贈られた鞍馬石などの大振りの庭石が据えられている(南知多町)。
見学方法
旧内田家住宅は、毎週土曜日・日曜日と国民の祝日(年末年始を除く)に公開されている。料金は1人300円(中学生以下無料)で、日曜日には観光ボランティアガイドの案内がある(南知多町)。公開時間、交通、駐車場は尾州廻船内海船船主 内田家のページにまとめてある。
Q&A
- 旧内田家住宅はいつ建てられましたか?
- 明治2年(1869年)に2代目内田佐七によって建てられました。
- 旧内田家住宅が重要文化財に指定されたのはいつですか?
- 平成29年(2017年)7月31日に指定されました。
- 内海船とは何ですか?
- 内海やその周辺を拠点とした尾州廻船で、生産地で買った商品を運んだ先で売る「買い積み」方式で大きな利益を上げました。
- 旧内田家住宅の見どころは?
- 仏間と神屋が並ぶ主屋の間取り、豪快な小屋組の土間、屋久杉の天井板といわれる座敷の上の間などです。
- 旧内田家住宅は見学できますか?
- 土曜日・日曜日と祝日に公開されています。料金は300円で、日曜日にはボランティアガイドの案内があります。
基本情報
| 名称 | 旧内田家住宅(きゅううちだけじゅうたく) |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県知多郡南知多町大字内海字南側39 |
| 指定区分 | 重要文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成29年(2017年)7月31日指定 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造、一部二階建、桟瓦葺、建築面積235.19平方メートル |
| 所有者 | 南知多町 |
| 公開状況 | 土・日曜日、祝日に公開(300円) |
参考文献
最終更新日: 2026.10.04
同エリアの文化財
いずれも同じエリアの徒歩圏内にあるので、あわせての見学がおすすめです。
- 旧内田家住宅 座敷 0.00 km
- 旧内田家住宅 隠居屋 0.00 km
- 旧内田家住宅 新納屋及び表門 0.00 km
- 旧内田家住宅 米蔵 0.00 km
- 旧内田家住宅 戌亥蔵 0.00 km
- 旧内田家住宅 納戸蔵 0.00 km
- 旧内田家住宅 味噌部屋・漬物部屋・焚物部屋 0.00 km
- 旧内田家住宅 箱蔵 0.00 km
- 旧内田家住宅 主屋 0.00 km