酒井家住宅正門及び西塀とは

酒井家住宅正門及び西塀は、福井県坂井市丸岡町楽間にある昭和5年(1930年)頃建築の木造の門と塀で、令和7年(2025年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「さかいけじゅうたくせいもんおよびにしべい」。

酒井家住宅正門及び西塀は、屋敷の西面の中央に開く薬医門と、その両脇に続く板塀からなる。正門の間口は2.8m、西塀は総延長29mある。主屋は西を正面とするため、この正門が屋敷の表玄関にあたる。

屋敷の表構えをつくる門と塀

酒井家住宅正門及び西塀は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁は、正門と西塀が一体となって、華やかで風格のある屋敷構えをつくっていると評している。

門だけでなく、左右に延びる塀まで含めて1件として登録されている点に注目したい。西の通りに向けた屋敷の顔は、門と塀の組み合わせで成り立っている。

彫刻で飾った薬医門と唐草透かしの塀

正門は基壇の上に建つ切妻造の本瓦葺で、両脇に潜戸を設ける。ふだんは大扉を閉じ、脇の潜戸から出入りする使い方ができる。

門の天井は吹寄せの折上格天井とする。格子の桟を2本ずつ寄せて組み、周囲を折り上げた天井で、門の下をくぐる人の頭上にも手間をかけている。

見どころは彫刻である。妻飾り、欄間、冠木の上などに精緻な彫刻を施す。門を見上げると、木部のあちこちに細かな彫りが入っているのが分かる。

西塀は板塀で、上部の欄間を唐草模様の透彫とする。塀の上端に透かし彫りの帯を通すことで、長い塀が単調にならず、正門の装飾とも調子がそろう。

酒井家住宅正門及び西塀の見学

酒井家住宅正門及び西塀は個人の住宅の門と塀で、門の内側は公開されていない(2026年10月確認)。敷地の外まわりに建つため外観は外から見えると考えられるが、門前に立ち止まる際は通行や住む人の迷惑にならないようにしたい。

門をくぐって中に入ることはできない。屋敷全体の配置と成り立ちは、酒井家住宅(丸岡町)のページで扱っている。

Q&A

Q酒井家住宅正門及び西塀はいつ造られましたか?
A文化庁のデータベースでは昭和5年(1930年)頃の建築です。
Q酒井家住宅の正門はどのような形式ですか?
A基壇上に建つ切妻造・本瓦葺の薬医門で、両脇に潜戸があります。間口は2.8mです。
Q酒井家住宅正門の装飾の見どころは?
A妻飾り、欄間、冠木の上などの精緻な彫刻と、吹寄せの折上格天井です。
Q酒井家住宅の西塀にはどのような特徴がありますか?
A総延長29mの板塀で、上部の欄間を唐草の透彫としています。
Q酒井家住宅正門及び西塀は見学できますか?
A個人の住宅の門と塀で、中には入れません。外まわりに建っていますが、見る際は通行や住む人に配慮してください(2026年10月確認)。

基本情報

名称酒井家住宅正門及び西塀
所在地福井県坂井市丸岡町楽間12字楽金
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和7年(2025年)登録
員数1棟
寸法正門間口2.8m、西塀総延長29m(いずれも木造、瓦葺)
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅、門の内側は立入不可)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)酒井家住宅正門及び西塀
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00015443
文化遺産オンライン 酒井家住宅正門及び西塀
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/568238
文化庁 令和7年3月21日 文化審議会の答申(登録有形文化財(建造物)の登録)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/94187801_01.pdf
坂井市 国の登録文化財
https://www.city.fukui-sakai.lg.jp/bunka/kanko-bunka/bunka/bunkazai/kuni-toroku.html

最終更新日: 2026.10.01