酒井家住宅北土蔵とは

酒井家住宅北土蔵は、福井県坂井市丸岡町楽間にある昭和5年(1930年)頃建築の土蔵造2階建の蔵で、令和5年(2023年)に改修され、令和7年(2025年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「さかいけじゅうたくきたどぞう」。

酒井家住宅北土蔵は家財蔵の西に建ち、かつては家財などを納めていた。建築面積は79㎡で、屋敷の3棟の蔵のなかでは最も大きい。

家財蔵と並んで北西の構えをつくる

酒井家住宅北土蔵は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁は、家財蔵と並び建って敷地北西の屋敷構えをつくる土蔵と評している。

一棟の質だけでなく、隣り合う家財蔵との組み合わせで屋敷の角を固めている点が評価された。2棟の蔵が戸口をそろって南に向けて並ぶ姿は、この屋敷の裏手の景観をつくっている。

簓子下見板と西妻の家紋

屋根は2階建の切妻造で桟瓦葺。南面に戸口を開き、下屋を掛けて蔵前とする。この構成は東隣の家財蔵と共通する。

違いは壁の仕上げに表れる。外壁は漆喰で仕上げ、下部には簓子下見板を高く張る。簓子下見板は、重ねて張った横板を、板の段差に合わせて刻みを入れた縦材で押さえる張り方で、家財蔵の押縁下見板よりも手間のかかる仕上げとされる。

西の妻には家紋を掲げる。屋敷の西側から眺めると、この家紋が蔵の顔になる。

小屋組は登梁形式とする。登梁は軒から棟へ斜めに架ける梁で、2階の天井を高く取りやすい。令和5年(2023年)には改修を受けている。

酒井家住宅北土蔵の見学

酒井家住宅北土蔵は個人の住宅の蔵で、内部は公開されていない(2026年10月確認)。西妻の家紋が敷地の外から見えるかどうかは確認できていない。

敷地に立ち入らないよう注意したい。屋敷全体の成り立ちは酒井家住宅(丸岡町)のページにある。

Q&A

Q酒井家住宅北土蔵はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは昭和5年(1930年)頃の建築で、令和5年(2023年)に改修されています。
Q酒井家住宅北土蔵はどこにありますか?
A屋敷の北西で、家財蔵の西に並んで建っています。
Q酒井家住宅北土蔵の外観の特徴は何ですか?
A漆喰塗の外壁に簓子下見板を高く張り、西の妻に家紋を掲げています。
Q酒井家住宅北土蔵が登録有形文化財になった理由は?
A家財蔵とともに敷地北西の屋敷構えをつくる蔵として、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」に当たるとされました。
Q酒井家住宅北土蔵は見学できますか?
A個人の住宅の蔵のため、内部は公開されていません(2026年10月確認)。

基本情報

名称酒井家住宅北土蔵
所在地福井県坂井市丸岡町楽間12字楽金3他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和7年(2025年)登録
員数1棟
寸法建築面積79㎡(土蔵造2階建)
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)酒井家住宅北土蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00015441
文化遺産オンライン 酒井家住宅北土蔵
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/608686
文化庁 令和7年3月21日 文化審議会の答申(登録有形文化財(建造物)の登録)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/94187801_01.pdf
坂井市 国の登録文化財
https://www.city.fukui-sakai.lg.jp/bunka/kanko-bunka/bunka/bunkazai/kuni-toroku.html

最終更新日: 2026.10.01