酒井家住宅新座敷とは

酒井家住宅新座敷は、福井県坂井市丸岡町楽間にある昭和26年(1951年)頃建築の木造平屋建の座敷棟で、令和7年(2025年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「さかいけじゅうたくしんざしき」。

酒井家住宅新座敷は、賓客を迎えるために建てられた離れ座敷である。洋館の南に渡廊下でつながり、建築面積は116㎡。屋敷のなかでは戦後に加わった建物で、坂井市の一覧は時代を「昭和前期」としているが、ここでは文化庁のデータベースの昭和26年頃に従った。

客をもてなすための座敷

酒井家住宅新座敷は「造形の規範となっているもの」として登録された。文化庁は、端正で華やかな座敷棟と評している。

戦後まもない時期に、これだけ手の込んだ客間を新たに建てたことは、屋敷の主が来客を重んじたことをうかがわせる。主屋の大座敷とは別に、もてなし専用の一棟を構えた点に、この家の住まい方が表れている。

続き間座敷と茶室、折上小組格天井

外観は平屋建の入母屋造で、屋根は桟瓦葺。棟を東西に通す。

内部は東側に続き間の座敷を置き、北西に茶室、南西に水まわりを配する。客の動線と裏方の動線を、建物の東と西で分けた構成である。

座敷には床(床の間)、琵琶床、棚、付書院がそろう。琵琶床は床の脇に一段高く設けた小さな床で、座敷飾りのなかでも格の高い要素とされる。天井は、周囲を折り上げたうえに細かな格子を組み込んだ折上小組格天井で、座敷の格の高さを天井でも示している。

北と東には縁をめぐらせ、座敷から庭を眺められる。床構えの充実と、庭へ開いた縁の組み合わせが、この座敷の華やかさを支えている。

酒井家住宅新座敷の見学

酒井家住宅新座敷は個人の住宅の一部で、内部は公開されていない(2026年10月確認)。敷地の奥にあるため、外から見ることは難しいと考えられる。

屋敷の外を歩く際は、立ち入りを控え、住む人の生活を尊重してほしい。屋敷の全体像は酒井家住宅(丸岡町)のページにまとめてある。

Q&A

Q酒井家住宅新座敷はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは昭和26年(1951年)頃の建築です。
Q酒井家住宅新座敷は何のための建物ですか?
A賓客を迎えるための離れ座敷です。洋館の南に渡廊下でつながっています。
Q酒井家住宅新座敷の座敷にはどのような設えがありますか?
A床、琵琶床、棚、付書院を備え、天井は折上小組格天井です。
Q酒井家住宅新座敷には茶室がありますか?
Aはい。内部の北西に茶室があります。東側は続き間座敷、南西は水まわりです。
Q酒井家住宅新座敷は見学できますか?
A個人の住宅の一部のため、内部は公開されていません(2026年10月確認)。

基本情報

名称酒井家住宅新座敷
所在地福井県坂井市丸岡町楽間12字楽金4他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和7年(2025年)登録
員数1棟
寸法建築面積116㎡(木造平屋建)
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)酒井家住宅新座敷
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00015439
文化遺産オンライン 酒井家住宅新座敷
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/545344
文化庁 令和7年3月21日 文化審議会の答申(登録有形文化財(建造物)の登録)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/94187801_01.pdf
坂井市 国の登録文化財
https://www.city.fukui-sakai.lg.jp/bunka/kanko-bunka/bunka/bunkazai/kuni-toroku.html

最終更新日: 2026.10.01