酒井家住宅家財蔵とは

酒井家住宅家財蔵は、福井県坂井市丸岡町楽間にある昭和5年(1930年)頃建築の土蔵造2階建の蔵で、令和7年(2025年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「さかいけじゅうたくかざいぐら」。

酒井家住宅家財蔵は主屋の北に建ち、家財などを納めるための蔵である。建築面積は61㎡。西隣の北土蔵と並んで、屋敷の北西の一角をかたちづくっている。

屋敷の財を守る蔵

酒井家住宅家財蔵は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁は、戸口や窓に鉄の扉を吊った厳重な構えの土蔵と評している。

主屋のすぐ北という位置は、日々出し入れする家財を納めるのに都合がよい。そのうえで開口部をすべて鉄扉で守る構えからは、納めた品を大切にした様子がうかがえる。

鉄扉と下見板、2階の独立柱

屋根は2階建の切妻造で桟瓦葺。戸口は南面に開き、その前に下屋を掛けて蔵前としている。雨や雪のなかでも荷を出し入れできる、蔵の前の土間空間である。

外壁は漆喰で仕上げ、その下部に押縁下見板を高い位置まで張る。押縁下見板は、横に張った板を縦の細い押縁で押さえる張り方で、漆喰の壁を雨風から守る役目をもつ。

内部は1階、2階とも一室の板敷である。2階の中央には独立柱が1本立ち、小屋組は垂木で屋根を受ける構造とする。

戸口と窓には鉄扉を吊る。厚い土壁に加えて開口部まで鉄で固めた構えが、この蔵のいちばんの特徴である。

酒井家住宅家財蔵の見学

酒井家住宅家財蔵は個人の住宅の蔵で、内部は公開されていない(2026年10月確認)。敷地の外からどの程度見えるかも確認できていない。

敷地には入らず、所有者の暮らしを尊重してほしい。屋敷全体の配置は酒井家住宅(丸岡町)のページで紹介している。

Q&A

Q酒井家住宅家財蔵はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは昭和5年(1930年)頃の建築です。
Q酒井家住宅家財蔵は何に使われていましたか?
A家財などを納める蔵です。主屋の北に建っています。
Q酒井家住宅家財蔵が「厳重な構え」といわれるのはなぜですか?
A戸口や窓に鉄扉を吊り、開口部まで鉄で守っているためです。
Q酒井家住宅家財蔵の外壁はどうなっていますか?
A漆喰塗で仕上げ、下部に押縁下見板を高く張っています。
Q酒井家住宅家財蔵の内部は見学できますか?
A個人の住宅の蔵のため、内部は公開されていません(2026年10月確認)。

基本情報

名称酒井家住宅家財蔵
所在地福井県坂井市丸岡町楽間12字楽金3他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和7年(2025年)登録
員数1棟
寸法建築面積61㎡(土蔵造2階建)
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)酒井家住宅家財蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00015440
文化遺産オンライン 酒井家住宅家財蔵
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/579075
文化庁 令和7年3月21日 文化審議会の答申(登録有形文化財(建造物)の登録)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/94187801_01.pdf
坂井市 国の登録文化財
https://www.city.fukui-sakai.lg.jp/bunka/kanko-bunka/bunka/bunkazai/kuni-toroku.html

最終更新日: 2026.10.01