旧堀切家住宅書庫とは

旧堀切家住宅書庫は、福島県福島市飯坂町の旧堀切邸で主屋の南西の隅に建つ木造平屋建の小さな建物で、昭和40年(1965年)頃に建てられ、令和2年(2020年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「きゅうほりきりけじゅうたくしょこ」。

文化庁の解説によると、旧堀切家住宅書庫は堀切家の十七代当主が弁護士の仕事のための書庫兼書斎として建てたものである。建築面積は11平方メートルで、登録された6件のなかでいちばん小さく、いちばん新しい。

主屋とは廊下でつながり、敷地の西辺に開く表門とともに通りに面している。明治の主屋と蔵が並ぶ屋敷に、昭和の後半になって加わった一棟である。

旧堀切家住宅書庫が登録された理由

旧堀切家住宅書庫の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁は、書庫が表門とともに街路沿いの景観を整える主要な要素になっていると評価している。

路地から屋敷を見ると、手前に表門と書庫が並び、その奥に主屋の屋根がのぞく。小さいながら通りに直接面しているため、旧堀切家住宅の外観を決める役割は大きい。

旧堀切家住宅書庫の見どころ

屋根は入母屋造で、桟瓦葺とする。わずか11平方メートルの建物に、主屋の玄関と同じ入母屋の屋根を載せているところに、屋敷の表構えに合わせようとした意図が読み取れる。

外壁は上下で仕上げを変えている。腰壁は横板を重ねて張る下見板張、その上は漆喰塗である。板張りと塗り壁の境目が、低い建物の側面に水平の線を引いている。

書庫と書斎を兼ねた建物なので、弁護士として扱う書類や法律書を手元に置き、主屋から廊下伝いに通って仕事をしていたことになる。堀切家の当主たちは政治や行政の世界で名を残してきたが、旧堀切家住宅書庫は昭和の当主の仕事場がそのまま屋敷に残った例である。

旧堀切家住宅書庫の見学

旧堀切家住宅書庫は通りに面しているので、外観は表門の前の路地から見ることができる。入母屋の屋根と、下見板と漆喰の外壁は路地からでも十分に分かる。

旧堀切邸の公式サイトの施設案内には書庫が挙がっておらず、内部が公開されているかどうかは確認できなかった(2026年10月確認)。中を見たい場合は、受付で尋ねてほしい。

表門と書庫を一緒に眺めるなら、路地を少し戻った位置がよい。文化庁が評価する「表門とともに整える街路沿いの景観」が、そこから一望できる。

Q&A

Q旧堀切家住宅書庫はいつ、誰が建てたのですか?
A昭和40年(1965年)頃に、堀切家の十七代当主が弁護士の仕事のための書庫兼書斎として建てたと、文化庁の解説に書かれています。
Q旧堀切家住宅書庫はどのような建物ですか?
A木造平屋建、入母屋造の桟瓦葺で、建築面積は11平方メートルです。外壁は腰を下見板張、その上を漆喰塗としています。主屋の南西の隅に廊下でつながっています。
Q旧堀切家住宅書庫が登録有形文化財になったのはなぜですか?
A登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」です。表門とともに通りに面し、街路沿いの景観を整える主要な要素となっている点が評価されています。
Q旧堀切家住宅書庫の中は見学できますか?
A外観は通りから見られますが、旧堀切邸の施設案内には書庫が載っておらず、内部の公開状況は確認できていません。旧堀切邸の受付で尋ねるのが確実です。
Q旧堀切家住宅書庫は旧堀切家住宅のなかで最も新しい建物ですか?
A登録された6件のなかでは最も新しく、最も小さい建物です。ほかの5件は明治時代の建築です。

基本情報

名称旧堀切家住宅書庫(きゅうほりきりけじゅうたくしょこ)
所在地福島県福島市飯坂町字東滝ノ町16
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和2年(2020年)4月3日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積11㎡
所有者福島市
公開状況外観は通りから見学可。内部の公開状況は未確認

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)旧堀切家住宅書庫
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00013222
国指定文化財等データベース(文化庁)旧堀切家住宅表門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00013223
福島市 福島市の文化財-【国登録】旧堀切家住宅-
https://www.city.fukushima.fukushima.jp/soshiki/7/1032/2/1/4/2944.html
旧堀切邸 施設案内
https://kyu-horikiritei.fckk.co.jp/information/

最終更新日: 2026.10.02