郡上街道に面した明治の主屋

後藤家住宅主屋は、岐阜市芥見にある後藤家住宅の母屋で、明治28年(1895年)に建てられ、令和3年(2021年)2月4日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号21-0286)。

後藤家住宅主屋は郡上街道の西側、屋敷の東面中央に開く門の北に建つ。文化庁の解説は、欄間や金具の意匠に力を注いだ有力な商家の近代住宅と評している。建てられたのは、濃尾地震(明治24年・1891年)から4年後のことである。

二列六室の間取りと続き間座敷

後藤家住宅主屋は木造平屋建ての切妻造で、東西に棟を通す。四周に下屋をめぐらし、屋根はいずれも桟瓦葺とする。建築面積は118平方メートル。

玄関は南面の東寄りにあり、その北に台所を置く。西側の床上部は二列六室の間取りで、南から西へ縁をまわし、西端の部屋を続き間の座敷とする。玄関の南東には風呂が接続している。

客を迎える座敷を街道からもっとも遠い西端に置き、縁を南と西に開いている。座敷は街道ではなく、庭とその奥の離れのほうを向く。

欄間と金具に表れた商家の意匠

後藤家住宅主屋は、国土の歴史的景観に寄与しているものとして登録された。文化庁の解説がとくに挙げるのは、欄間や金具に凝らした意匠である。住まいとしての必要を超えて細部に手をかけたところに、商いで力をもった家の好みがうかがえる。

屋敷のなかでは、主屋の西に庭を挟んで離れがあり、渡廊下でつながる。主屋の南には土蔵が、門を挟んだ南には旧郵便局舎が建ち、主屋は屋敷の住まいの中心をなしている。

見学について

後藤家住宅主屋は個人の住まいで、内部は公開されていない。門と塀の内側に建つため、通りから見えるのは屋根の一部程度と考えられる。

後藤家住宅の成り立ちや通りから見える範囲、行き方は後藤家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q後藤家住宅主屋はどこにありますか?
A岐阜市芥見の郡上街道の西側にある後藤家の屋敷で、東面中央の門の北に建っています。
Q後藤家住宅主屋はいつ建てられ、いつ登録有形文化財になりましたか?
A明治28年(1895年)の建築で、令和3年(2021年)2月4日に登録されました。登録番号は21-0286です。
Q後藤家住宅主屋の間取りの特徴は?
A南面東寄りに玄関、その北に台所を置き、西側の床上部を二列六室として西端を続き間座敷とします。縁は南から西へまわります。
Q後藤家住宅主屋の大きさと構造は?
A木造平屋建て、切妻造の桟瓦葺で、建築面積は118平方メートルです。
Q後藤家住宅主屋は見学できますか?
A個人の住まいのため内部は非公開です。屋敷の外から眺めるにとどめてください。

基本情報

名称後藤家住宅主屋
所在地岐阜県岐阜市芥見1丁目48
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号21-0286
指定年令和3年(2021年)2月4日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積118平方メートル
所有者個人
公開状況非公開(個人の住居)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 後藤家住宅主屋
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013548
文化遺産オンライン — 後藤家住宅主屋
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/550535
岐阜市 — 岐阜市内の国登録文化財一覧
https://www.city.gifu.lg.jp/kankoubunka/bunkazai/1005549/1019171.html

最終更新日: 2026.10.06