屋敷に付いた小さな郵便局
後藤家住宅旧郵便局舎は、岐阜市芥見にある後藤家住宅の敷地に建つかつての郵便局の局舎で、昭和12年(1937年)に建てられ、令和3年(2021年)2月4日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号21-0288)。
後藤家住宅旧郵便局舎は敷地の南寄りに建ち、東の郡上街道に玄関を向ける。門を挟んで北の主屋と並び、屋敷の表構えの南半分をつくる。文化庁の解説は、屋敷に付属した小規模な郵便局舎のありさまをよく伝える建物としている。
岐阜市の国登録文化財一覧ではこの建物の年代を明治12年(1879年)としているが、文化庁のデータベースは昭和12年(1937年)とする。本記事は文化庁の記録に従った。
鎧下見板と上げ下げ窓の外観
後藤家住宅旧郵便局舎は木造平屋建ての東西棟で、寄棟造の桟瓦葺とする。東面の中央に玄関を突き出し、街道から入りやすい構えにしている。建築面積は112平方メートル。
外壁は鎧下見板張で、腰を羽目板張り、窓上の小壁を白漆喰塗りとする。窓は上げ下げ窓と、欄間付きの引違い窓を開く。和風の屋根に洋風の窓を組み合わせた、昭和初期の小さな公共建築らしい外観である。
折上げ天窓をもつ旧執務室
後藤家住宅旧郵便局舎の内部でとくに目を引くのは、局員が事務をとった旧執務室の天井である。天井は合板張りで、中央を一段高く折り上げて天窓を設けている。窓口の奥の作業場に、上から光を落とす工夫である。
後藤家住宅旧郵便局舎は、国土の歴史的景観に寄与しているものとして登録された。種別は官公庁舎で、住まいの一角で郵便の業務を担った局舎の姿を、建物そのものが伝えている。
見学について
後藤家住宅旧郵便局舎は個人の所有で、内部は公開されていない。街道に面した東面と突き出した玄関は、通りから眺められると考えられる。敷地には立ち入らず、通りから見るにとどめたい。
後藤家住宅の成り立ちや通りから見える範囲、行き方は後藤家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 後藤家住宅旧郵便局舎はどこにありますか?
- 岐阜市芥見の後藤家住宅の敷地の南寄りにあり、東の郡上街道に玄関を向けています。門を挟んで北に主屋があります。
- 後藤家住宅旧郵便局舎はいつ建てられ、いつ登録有形文化財になりましたか?
- 文化庁の記録では昭和12年(1937年)の建築で、令和3年(2021年)2月4日に登録されました。登録番号は21-0288です。
- 後藤家住宅旧郵便局舎の外観の特徴は?
- 寄棟造の桟瓦葺で、東面中央に玄関を突き出し、鎧下見板張の外壁に上げ下げ窓と欄間付きの引違い窓を開いています。
- 後藤家住宅旧郵便局舎の内部の見どころは?
- 旧執務室の合板張りの天井で、中央を折り上げて天窓を設けています。
- 後藤家住宅旧郵便局舎は見学できますか?
- 内部は非公開です。街道に面した東面を通りから眺めるにとどめてください。
基本情報
| 名称 | 後藤家住宅旧郵便局舎 |
|---|---|
| 所在地 | 岐阜県岐阜市芥見1丁目48 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物)、登録番号21-0288 |
| 指定年 | 令和3年(2021年)2月4日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、瓦葺、建築面積112平方メートル |
| 所有者 | 個人 |
| 公開状況 | 非公開(個人の住居) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)— 後藤家住宅旧郵便局舎
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013550
- 文化遺産オンライン — 後藤家住宅旧郵便局舎
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/517007
- 岐阜市 — 岐阜市内の国登録文化財一覧
- https://www.city.gifu.lg.jp/kankoubunka/bunkazai/1005549/1019171.html
最終更新日: 2026.10.06