屋敷でいちばん古い家財蔵

後藤家住宅土蔵は、岐阜市芥見にある後藤家住宅の家財蔵で、江戸時代末期(1830年から1868年の間)に建てられ、令和3年(2021年)2月4日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号21-0289)。

後藤家住宅土蔵は主屋の南、旧郵便局舎の西に建つ東西棟で、後藤家住宅で登録された6棟のなかでもっとも古い。文化庁の解説は、濃尾地震(明治24年・1891年)より前の景観を伝える建物と評価している。

白漆喰の壁と波形鉄板の腰

後藤家住宅土蔵は土蔵造の2階建てで、切妻造の桟瓦葺とする。建築面積は40平方メートル。北面に下屋を付け、その東の妻側に出入口を設けている。

外壁は白漆喰塗りで、腰まわりを波形の鉄板で覆う。軒裏と、妻側の屋根の端にあたる螻羽(けらば)も漆喰で塗り込め、木部を外に見せない。火に備える土蔵の造りを、屋根まわりまで徹底している。

小屋組は、太い牛梁を通し、そこに登梁を架けて屋根を支える。力強い材を使った架構である。

地震を越えて残った蔵

後藤家住宅土蔵が評価される理由は、建物の古さそのものにある。屋敷の主屋は明治28年(1895年)、ほかの建物は大正から昭和にかけてのもので、濃尾地震の前から今の場所に立ち続けているのはこの蔵だけである。

後藤家住宅土蔵は、国土の歴史的景観に寄与しているものとして登録された。白壁の蔵が主屋と郵便局舎のあいだに収まる構えは、江戸末期から続く屋敷の骨格を伝えている。

見学について

後藤家住宅土蔵は門と塀の内側にあり、内部は公開されていない。

後藤家住宅の成り立ちや通りから見える範囲、行き方は後藤家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q後藤家住宅土蔵はどこにありますか?
A岐阜市芥見の後藤家住宅のなかで、主屋の南、旧郵便局舎の西に建っています。
Q後藤家住宅土蔵はいつ建てられ、いつ登録有形文化財になりましたか?
A江戸時代末期(1830年から1868年の間)の建築で、令和3年(2021年)2月4日に登録されました。登録番号は21-0289です。
Q後藤家住宅土蔵が評価されている理由は?
A後藤家住宅でもっとも古い建物で、濃尾地震(1891年)より前の景観を伝える蔵とされているためです。
Q後藤家住宅土蔵の構造は?
A土蔵造2階建て、切妻造の桟瓦葺で、建築面積は40平方メートルです。外壁は白漆喰塗りで腰を波形鉄板張りとし、小屋組は牛梁に登梁を架けます。
Q後藤家住宅土蔵は見学できますか?
A門と塀の内側にあり、非公開です。

基本情報

名称後藤家住宅土蔵
所在地岐阜県岐阜市芥見1丁目48
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号21-0289
指定年令和3年(2021年)2月4日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積40平方メートル
所有者個人
公開状況非公開(個人の住居)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 後藤家住宅土蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013551
文化遺産オンライン — 後藤家住宅土蔵
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/539698
岐阜市 — 岐阜市内の国登録文化財一覧
https://www.city.gifu.lg.jp/kankoubunka/bunkazai/1005549/1019171.html

最終更新日: 2026.10.06