明治30年の通用門

小町酒造通用門は、岐阜県各務原市蘇原伊吹町にある酒蔵、小町酒造の敷地東面に明治30年(1897年)に建てられた門で、平成20年(2008年)4月18日に国の登録有形文化財(登録番号21-0164)に登録された。読みは「こまちしゅぞうつうようもん」。登録された5件の中で最も古く、明治27年(1894年)の創業から3年後の建築にあたる。

敷地東面のほぼ中央に位置し、北側は本蔵に、南側は便所に取り付く。屋根は両下造の桟瓦葺で、間口は4.1メートル。中央の戸口2.3メートルに両開きの板戸を立て、南に袖塀、北に潜り(潜戸)を設けている。

腕木の軒と入八双金物

主柱は小平柱とし、腕木で軒を持ち出す。柱から突き出た腕木が軒を支え、門の前に浅い屋根の陰をつくっている。

板戸の表で目を引くのが、大きく開いた入八双の八双金物である。八双金物は扉の板を補強する帯状の金具で、先端を割り広げた形がそのまま飾りにもなる。文化庁の解説も、この金物を印象的だと記している。通用門は日常の出入りに使う門の呼び名で、格式ばった表門とは役割が異なる。

見どころ

小町酒造通用門は敷地東面の道に面している。正面に立つと、中央の両開き戸、南の袖塀、北の潜りが左右非対称に並び、その両側を本蔵と便所の建物が挟んでいる。

板戸に打たれた八双金物の形は、近づいて見るとよくわかる。明治30年から120年あまり、酒蔵の日常の出入りを受け止めてきた門である。

見学方法

小町酒造通用門は現役の酒蔵の出入口で、門の内側には入れない。外観は東の道から見ることができる。作業中は車や人の出入りがあるので、門の前をふさがないようにしたい。駅からの行き方は小町酒造のページにまとめてある。

Q&A

Q小町酒造通用門はいつ建てられましたか?
A明治30年(1897年)で、登録された5件の中で最も古い建物です。平成20年(2008年)4月18日に登録有形文化財に登録されました。
Q小町酒造通用門の大きさは?
A間口4.1メートルで、中央の戸口は2.3メートルです。
Q小町酒造通用門の構造は?
A両下造桟瓦葺で、両開きの板戸を立て、南に袖塀、北に潜りを設け、腕木で軒を持ち出しています。
Q小町酒造通用門の見どころは?
A板戸に打たれた、大きく開く入八双金物です。
Q小町酒造通用門は見学できますか?
A門の内側には入れませんが、外観は東の道から見られます。

基本情報

名称小町酒造通用門(こまちしゅぞうつうようもん)
所在地岐阜県各務原市蘇原伊吹町2-15
指定区分登録有形文化財(建造物)登録番号21-0164
指定年平成20年(2008年)4月18日登録
員数1棟
寸法木造、瓦葺、間口4.1メートル
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況外観のみ(東の道から)。門内は非公開

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 小町酒造通用門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007036
文化遺産オンライン — 小町酒造通用門
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/142798
小町酒造株式会社 — 蔵の紹介
https://www.nagaragawa.co.jp/feature/

最終更新日: 2026.10.06