明治45年の座敷の離れ

小町酒造離れは、岐阜県各務原市蘇原伊吹町にある酒蔵、小町酒造の敷地に明治45年(1912年)に建てられた座敷の建物で、平成20年(2008年)4月18日に国の登録有形文化財(登録番号21-0161)に登録された。読みは「こまちしゅぞうはなれ」。敷地の南西、店舗兼主屋の西側に建ち、南に庭園を控える。

木造平屋建で、屋根は入母屋造の桟瓦葺、建築面積は66平方メートル。明治最後の年に建った建物で、文化庁は数寄屋風の意匠を採り入れた近代和風建築と位置づけている。

8畳2室を縁が取り巻く

内部は南北に8畳の座敷を2室並べた簡素な構成で、東側に畳廊下を通す。南と北には榑縁を設け、さらにその外の3方に一段低い落縁を回している。座敷のまわりを縁が幾重にも取り巻き、室内から庭へ段階的に開いていく。

主座敷には床(床の間)と違棚、付書院を構え、その南が庭園になる。床・違棚・付書院をそろえた座敷飾りは格式ある客座敷の定石で、そこへ数寄屋風の軽やかな意匠を重ねたところに、明治末の造り酒屋が客を迎えた座敷の好みがうかがえる。

見どころ

小町酒造離れの南の庭は、門及び塀がコの字に囲っている。塀の庭側は弁柄色の色壁で、座敷から見た庭の背後には、通り側の黒とは違う赤みのある壁が立つことになる。

平屋の入母屋屋根は、2階建の店舗兼主屋の西に低く構える。表の商いの建物と奥の座敷とで、建物の高さにはっきりした差がつけられている。

見学方法

小町酒造離れは住まいの一部で、内部は公開されていない。庭園は塀に囲まれており、外から建物を間近に見ることはできない。敷地全体の公開状況と行き方は、小町酒造のページにまとめてある。

Q&A

Q小町酒造離れはいつ建てられましたか?
A明治45年(1912年)です。平成20年(2008年)4月18日に登録有形文化財に登録されました。
Q小町酒造離れはどんな建物ですか?
A木造平屋建、入母屋造桟瓦葺、建築面積66平方メートルの座敷の建物で、数寄屋風の意匠を採り入れた近代和風建築です。
Q小町酒造離れの間取りは?
A南北に8畳2室を並べ、東に畳廊下、南と北に榑縁、3方に落縁を設けています。
Q小町酒造離れの主座敷には何がありますか?
A床の間と違棚、付書院を構え、その南に庭園があります。
Q小町酒造離れは見学できますか?
A内部は非公開で、塀に囲まれた庭の奥にあるため、外から間近に見ることはできません。

基本情報

名称小町酒造離れ(こまちしゅぞうはなれ)
所在地岐阜県各務原市蘇原伊吹町2-15
指定区分登録有形文化財(建造物)登録番号21-0161
指定年平成20年(2008年)4月18日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積66平方メートル
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況非公開(塀に囲まれた庭の奥にあり、外からは見えにくい)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 小町酒造離れ
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007033
文化遺産オンライン — 小町酒造離れ
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/153635
小町酒造株式会社 — 蔵の紹介
https://www.nagaragawa.co.jp/feature/

最終更新日: 2026.10.06