大正14年の土蔵

小町酒造土蔵は、岐阜県各務原市蘇原伊吹町にある酒蔵、小町酒造の敷地の南東隅に大正14年(1925年)に建てられた土蔵で、平成20年(2008年)4月18日に国の登録有形文化財(登録番号21-0162)に登録された。読みは「こまちしゅぞうどぞう」。通りに面して建ち、店舗兼主屋に接している。

土蔵造の2階建で、屋根は切妻造の桟瓦葺。桁行6.6メートル、梁間3.8メートル、建築面積25平方メートルの小ぶりな蔵である。

丸石の基礎と黒い板張

基礎は丸石を積んだもので、外壁は漆喰で仕上げたうえに黒く塗った板を張る。板張りは漆喰の壁を雨風から守るためのもので、蔵の足元から軒近くまで黒い面が続く。

南側では1階と2階の窓それぞれに、持送りで支えた庇を付けている。文化庁の解説は、この庇が外観に変化を与え、落ち着きのある街路景観をつくっていると評価する。箱形の小さな蔵の正面に、庇の影が上下2段のリズムを刻んでいる。

見どころ

小町酒造土蔵は通りに面しているので、南側から見るのがよい。窓上の庇を支える持送りの形と、丸石積の基礎の凹凸は、近づくほどよく見えてくる。

隣の店舗兼主屋の黒漆喰と並べると、同じ黒でも板張と漆喰とで質感が違う。基礎の丸石は庭を囲む門及び塀の石垣と同じ材料で、屋敷の外まわりに共通する特徴になっている。

見学方法

小町酒造土蔵は現役の酒蔵の建物で、内部は公開されていない。外観は通りから見ることができる。直売店の営業日や駅からの行き方は、小町酒造のページにまとめてある。

Q&A

Q小町酒造土蔵はいつ建てられましたか?
A大正14年(1925年)です。平成20年(2008年)4月18日に登録有形文化財に登録されました。
Q小町酒造土蔵の大きさは?
A桁行6.6メートル、梁間3.8メートル、建築面積25平方メートルの土蔵造2階建です。
Q小町酒造土蔵の外観の特徴は?
A丸石積の基礎、漆喰の上に黒塗りの板を張った外壁、南側の各階の窓に付いた持送り付きの庇です。
Q小町酒造土蔵は見学できますか?
A内部は非公開ですが、通りに面しているので外観は見られます。
Q小町酒造土蔵はどこにありますか?
A小町酒造の敷地の南東隅で、店舗兼主屋に接して建っています。

基本情報

名称小町酒造土蔵(こまちしゅぞうどぞう)
所在地岐阜県各務原市蘇原伊吹町2-15
指定区分登録有形文化財(建造物)登録番号21-0162
指定年平成20年(2008年)4月18日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、桁行6.6メートル、梁間3.8メートル、建築面積25平方メートル
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況外観のみ(通りから)。内部は非公開

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)— 小町酒造土蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007034
文化遺産オンライン — 小町酒造土蔵
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/183246
小町酒造株式会社 — 蔵の紹介
https://www.nagaragawa.co.jp/feature/

最終更新日: 2026.10.06