静思館(旧冨田家住宅)土塀とは
静思館(旧冨田家住宅)土塀は、兵庫県川辺郡猪名川町上野にある昭和9年(1934年)建築の瓦葺の土塀で、平成16年(2004年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「どべい」。
冨田熊作の屋敷で、表門の東脇塀の南端から始まり、屋敷地の東辺と北辺を囲む。総延長は約98メートルで、静思館の18件のうちもっとも長い。高い石垣の上から立ち上がる練塀で、頂部を瓦で葺く。
静思館の土塀が登録された理由
文化庁は静思館の土塀を「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録した。石垣の上に約98メートル続く土塀は、屋敷の外から最もよく目につく部分で、静思館の外観の輪郭をつくっている。
屋敷の西辺には道具部屋・炭部屋・味噌部屋が、南辺には表門が並び、残る東辺と北辺をこの土塀が受け持つ。建物と塀が一続きになって敷地の四周を閉じ、2,505平方メートルの屋敷を1つの構えにまとめている。
静思館の土塀の見どころ
北辺の中央やや東寄り、衣装蔵の東には裏口がある。木部を弁柄塗とし、無双窓を付けた板戸を片引きで建て込んでいる。無双窓は、板を互い違いに並べて横にずらすと開閉できる窓で、閉じると板壁に戻る。
北辺の西端には裏木戸も設けられている。石垣と練塀の重なりは東辺の外側から見ると高さが分かりやすく、町のパンフレットの写真も東辺を外から写している。
静思館の土塀の見学方法
静思館の土塀は、敷地の内側からは蔵の裏手に沿って、外側からは東辺の道沿いに見られる。北隣の猪名川町役場の駐車場側からも北辺の一部が見える。石垣の上に立つ塀なので、外から見るときは足元に気をつけたい。
開館日や行き方は、静思館(旧冨田家住宅)のページにまとめた。
Q&A
- 静思館の土塀の長さは?
- 総延長約98メートルで、静思館の18件のうちもっとも長い構造物です。
- 静思館の土塀はどこを囲んでいますか?
- 表門の東脇塀の南端から始まり、屋敷地の東辺と北辺を囲んでいます。
- 静思館の土塀はどんな造りですか?
- 高い石垣の上から立ち上がる練塀で、頂部を瓦で葺いています。
- 静思館の土塀にある裏口の特徴は?
- 衣装蔵の東にあり、弁柄塗の木部に無双窓付きの板戸を片引きで建て込んでいます。北辺の西端には裏木戸もあります。
- 静思館の土塀が登録有形文化財になった理由は何ですか?
- 屋敷の東辺と北辺を囲み、外観の輪郭をつくっている点が評価され、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で平成16年(2004年)に登録されました。
基本情報
| 名称 | 静思館(旧冨田家住宅)土塀 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県川辺郡猪名川町上野字町廻22 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成16年(2004年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 延長98m、裏木戸付 |
| 所有者 | 猪名川町 |
| 公開状況 | 公開(静思館として観覧無料、月曜休館) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)静思館(旧冨田家住宅)土塀
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004170
- 猪名川町 猪名川町立静思館(せいしかん)
- https://www.town.inagawa.lg.jp/soshiki/1036/gyomu/1/seishikan/6710.html
- 猪名川町 静思館パンフレット(PDF)
- https://www.town.inagawa.lg.jp/material/files/group/37/seishikan2.pdf
最終更新日: 2026.10.01