敷地の東辺に開く屋敷の正門

田中家住宅東門は、兵庫県尼崎市戸ノ内町の田中家住宅で敷地の東辺の中ほどに開く明治20年(1887年)頃の正門で、平成22年(2010年)9月10日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号28-0458)。門の北側には外塀が延び、南側には離れ(登録外)が接続している。

田中家住宅東門は屋敷の表の入口にあたり、外塀の線の中で唯一大きく開いた部分になっている。同じ屋敷の主屋・土蔵・外塀とあわせて4件で登録された。

欅一枚板の両開き戸と潜り戸

門は木造の平屋で、桁行3.1メートル、梁間2.9メートル、屋根は切妻造の桟瓦葺とする。尼崎市の資料では建築面積を8.74平方メートルとしている。

門口は2.1メートルで、欅の一枚板でつくった板戸を両開きに吊る。これだけの幅を1枚の板で張った扉は、門の前に立つとまず目に入る。日常の出入りには、北側の小さな脇壁に設けた潜り戸を使う。

壁は漆喰塗りと竪板張で仕上げ、外塀と同じ表情にそろえている。昭和55年(1980年)に改修を受けた。

外塀とともに整えた表構え

文化庁は田中家住宅東門について、外塀と外観をそろえていると記し、外塀の解説では、東面の塀が東門へのアプローチに趣を添えるとしている。塀に沿って歩き、白壁と板張りの帯が途切れたところで門が現れる構成で、門単独よりも塀との組み合わせで見ると意図がよく分かる。

見学について

田中家住宅東門は敷地の東面で通りに向いて開いており、門構えは道から見ることができる。門の先は個人の住宅で、尼崎市は一般公開を行っていないと案内している(2026年10月時点)。門をくぐったり、扉の内側をのぞき込んだりすることは控えたい。

屋敷全体の成り立ちと外から見える範囲、行き方は田中家住宅(尼崎市戸ノ内町)のページにまとめてある。

Q&A

Q田中家住宅東門はどこにありますか?
A兵庫県尼崎市戸ノ内町3丁目の田中家住宅で、敷地の東辺の中ほどに開いています。
Q田中家住宅東門はいつ登録有形文化財に登録されましたか?
A平成22年(2010年)9月10日に登録されました。登録番号は28-0458で、建築は明治20年(1887年)頃です。
Q田中家住宅東門の大きさは?
A桁行3.1メートル、梁間2.9メートルの木造平屋で、門口は2.1メートルです。
Q田中家住宅東門の扉の特徴は?
A欅の一枚板でつくった板戸を両開きに吊り、北側の小脇壁に潜り戸を設けています。
Q田中家住宅東門は見学できますか?
A門構えは通りから見られますが、門の先は個人の住宅で一般公開はありません。

基本情報

名称田中家住宅東門
所在地兵庫県尼崎市戸ノ内町3-637
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号28-0458
指定年平成22年(2010年)9月10日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、切妻造、桟瓦葺、桁行3.1メートル、梁間2.9メートル、門口2.1メートル、潜戸付
所有者個人
公開状況敷地内は非公開(個人の住宅)。門構えは通りから見える

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)/田中家住宅東門
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00008315
文化遺産オンライン/田中家住宅東門
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/146047
尼崎市/尼崎の登録文化財 田中家住宅
https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/manabu/bunkazai_0/1028308/1028313/1028792.html

最終更新日: 2026.10.04